NECのブロードバンドルーター「PA-WG2600HP3」を購入したので簡単にレビューします。
Appleの「AirMac Extreme(第5世代)」からの乗り換えです。
結論から言うと、大正解でした。もっと早く買い換えれば良かったです。
自宅のブロードバンドルーターの調子が悪くなった
7年間使っていた「AirMac Extreme」
私の家のネット環境は、とあるISPの光を使用しています。業務上でも帯域を消費する作業が多いので、1Gbpsの専有型です。
これまでブロードバンドルーターは、Appleの「AirMac Exterme(第5世代)」を使用していました。筒型になる前のモデルです。
確か、購入したのは2011年の発売された数カ月後でした。そもそも「何故AirMac Extremeを選定したか?」ですが、単純に「Appleデバイスとの親和性がいいのでは?」と考えていたからです。
まだ802.11nまでしか対応しておらず、802.11acのデバイスがあっても性能をフルに発揮できませんでした。
それでも通常は802.11acレベルの速度を無線デバイスでは要求されないので、特に不便を感じていませんでした。
最近すこぶるネットの調子が悪くなった
ところが、数年間使用していたAirMac Extremeですが、最近ネット環境の調子が悪くなってきていました。
- 急にネットサーフィンでカクつくことが多くなった
- Macをスリープ状態から復帰した時に、特定のサイトに繋がらなくなる
(端末側で無線の切断・接続を行うと再度アクセス可能になる) - 端末からの接続に非常に時間がかかったり、急に切断されたりする
特に「2」と「3」が頻発するようになり、非常にストレスがかかります。
私は自宅からネット会議に入ることもしばしばあるので、その時にいきなり切断されると周りにも迷惑がかかる。
これまで買い換えなかったわけ
こんなに問題が発生していたのにブロードバンドルーターを買い換えなかったのには理由があります。
何気に自宅環境の問題切り分けは難しい
これが最大の理由です。
というのも、意外と自宅ネット環境って複雑です。
- ISPからレンタルしてる機器->外
- ブロードバンドルーター->ISPからレンタルしてる機器
- 自宅物理サーバー->ブロードバンドルーター
- モバイルデバイス->ブロードバンドルーター
などなど。
全てメーカーもモデルも購入時期も違うので、問題の切り分けが大変。
ある意味仕事でのトラシューよりも面倒です。
自宅ネット環境のトラブルシューティングは面倒くさい
なにより「家に帰ってまでトラシューしたくない」!
「PA-WG2600HP3」を選定した理由
切り分けが面倒くさかったので、ブロードバンドルーターの買い替えに二の足を踏んでいたのですが・・・ある日、Macの「Air Macユーティリティ(AirMac ExpressをMac上で設定できるツール)」で設定の調整をしようとすると・・・
接続と切断を繰り返している!
この時点で明らかに「Mac側」か「ブロードバンドルーター側」の何らかの問題が有ることが明確になったので、思い切ってブロードバンドルーターの買い替えに踏み切ったんです。
で、数年ぶりにコンシューマー向けのブロードバンドルーターを調べてみたんですが・・・
色々と製品が多すぎる!
でも、せっかくだから802.11acは使える機器が良い。(殆どのブロードバンドルーターは対応している)
こんな時は・・・
「ネット上で一番タイムリーに評価が高く、実装実績が多い」製品を選ぶ!
これ、非常に重要です。
なぜか?
自宅ネット環境って、企業のネット環境と違って「機器構成・トポロジが多種多様」なんです。企業のネット環境は「ベストプラクティス」があるものですが、自宅ネット環境は本当に様々。
なので、いわゆる「俺環境問題」が発生しやすい。
だからこそ、実装実績が多い製品を選定することで、俺環境問題を最小限に抑えたいと思うのです。
(当然ながら、それでも環境固有の問題は発生するのですが・・・これが自宅ネット環境構築の怖いところ)
それを踏まえて、今回は「PA-WG2600HP3」を選定しました。
>>NEC 11ac対応 1733+800Mbps 無線LANルータ(親機単体)Aterm WG2600HP3 PA-WG2600HP3
- 少し値段は高いけど、ネットでの実装レビューの記事が多い
- 802.11acに(当然ながら)対応している
これだけで十分です。所詮ブロードバンドルーターなので、メーカー固有の特別な機能なんて不要なので、上記の2点がはっきりしていたら十分。むしろ変な機能があることで、実績が少ない製品のほうが怖い。
外観の紹介
Amazonで購入したらデカいダンボールで届きました。
実際の外箱はこんなサイズなんですけどね。
パッケージには「1733Mbps!」とか「IPv6対応!」とか書いているのですが、スマホ側がそんな高速に対応していないし、IPv6とか家庭ではそれ程必要ないと思います。
重要なのは「安定通信」!!!
これが背面。まぁ色々書いてますが、安定通信が実現できればそれでいい!
同梱物は以下の通り。
- 本体と説明書
- 縦置き用のスタンド
- ACアダプタ
- LANケーブル
シンプルですが、必要十分です。
本体の背面はこんな感じ。左の1ポートがWAN側の接続。右の4ポートが自宅機器の物理接続用。私の場合は自宅サーバーなどを優先で接続します。
右のスイッチで「ルーターモード」と「ブリッジモード」を選択できます。既にISPからレンタルしているルーターがあって、家のネットワークをフラットなセグメントで構成している場合は「ブリッジモード」を使用します。
例えば私の家の環境。全て「192.168.1.0/24」で構成しています。機器によってはISPから借りているルーターに接続しており、いくつかはブロードバンドルーターにも接続予定。すると全て「192.168.1.0/24」のネットワークで構成したいのでブリッジモードを使用します。
買い替えた結果・・・素晴らしい!
細かい設置方法や、設定方法については色んなブログで紹介されているので省略。
最近のブロードバンドルーターは凄くて、基本的にISPのルーターに接続するだけで基本的な設定が完了しました。私が変更したのはパスワードくらいです。
さて、今回交換したことによる実際の「効果」について紹介します。
接続が安定するようになった
これが一番大きい!
AirMac Extremeの時に頻発していた「端末での無線接続が頻繁に切断される」事象が今の所一度も発生していません。
さらに、ノートパソコン(Mac/Windows)の無線への接続速度が劇的に早くなりました。
この手の「目に見える効果」が確認できると嬉しいものがありますね。
特定のブラウザの接続ができなくなる事象がなくなった
これも嬉しい!
今まで頻繁に発生していた事象が解決されたようなので、ストレスが一気になくなりました。
802.11acは早い!
私のMacBook及びWindowsのノートパソコンは802.11acに対応している無線アンテナを内蔵しており、これまでのAirMac Extremeではその性能をフルに利用できませんでした。
上に書いたとおり通常のウェブサーフィンだと802.11nだろうがacだろうが体感的には違いはないのですが、私は検証環境で1つ「帯域を瞬間的に消費する作業」があります。
それは「自宅のvCenterにOVFでアプライアンスをデプロイする作業」です。
検証の際には同時に10個のVMをOVFからデプロイするケースもあります。その時はノートパソコンからvCenterにデプロイします。
これがブロードバンドルーターの買い替えによって劇的に早くなりました。作業の効率が一気に上がりました。
最高です。
まとめ。もっと早く買い換えればよかった
今回購入したブロードバンドルーターはこちら:
冒頭に「これまでブロードバンドルーターを買い換えなかった訳」を紹介しましたが、実はもう一つ理由があります。
「手持ちにApple製品が多かったから、なんとなくブロードバンドルーターもAppleの方が相性がいいと思っていた」
でも、今回の買い替えで、この考えが覆りました。
やはり「餅は餅屋」です。新しいブロードバンドルーターを可動させて一週間程度立ちますが、とても安定していてAirMac Exteremeの時とは雲泥の差の快適さです。
本当にもっと早く買い替えてれば良かったと思ってます。
私と同じ理由でAirMac Extermeを使い続けている方は、一度考え方を見直してみても良いかもしれませんよ。
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