久しぶりに香港に行くことになったので、香港でスマホのSIMを購入する方法を紹介してみます。
1,000円程度で電話もネットもできるので、ローミングよりも断然お得です。香港の電話番号が手に入ります。
個人情報を一切提示せずに購入ができました。
香港のSIMカードについて
この記事は「香港で日本と同様にスマホを使う方法」を紹介します。
便利な世の中になったものです。
昔は携帯本体が通信事業者のサービス(ドコモとか)と一体化していたのですが、今はSIMカードさえ変えれば自分のスマホをどこの国でも使用できます。(厳密には通信帯域規格によりますが、かなり広域で使用可能)
香港の場合も、香港の通信事業者が販売しているSIMカードを購入するだけで、日本のスマホ(SIMロック解除は必須)で日本と同様にネット・通話が可能です。
プリペイドSIMであれば、完全に事前支払いなのでクレジットカードの登録も不要です。後ほど追加で請求が来ることもありません。
日本国内の空港でブロードバンドルーターをレンタルするよりも格安で海外でネットに繋ぐことが可能。
日本で購入するよりも、現地調達がオススメ
香港で使用可能なSIMカードは日本でも購入可能です。
例えばAmazonでも購入できます。
>>「 中国 本土31省と 香港 8日間 無限 上網 Data通信 専用 プリペイド/SIMカード 」(Amazon)
わずか数日で手元に届くので、渡航前に購入しておいて、香港に到着したあとにスマホに挿すだけで使用可能。
しかし、私は敢えて「SIMの現地調達(購入)」をオススメします。
理由は以下の通り。
- 現地調達のほうが安い場合がある
- 電話可能なSIMも購入できる
- お願いしたらスマホの設定もしてくれる
まず「値段」ですが、これはケースバイケースです。日本Amazonで購入しても十分安いので、それ程メリットとしては感じません。
次に「SIMの種類」について。現地の方が種類が圧倒的に豊富です。
SIMは「データ通信のみ」と「データ通信と電話が使用可能(通話)」の2つがありますが、通話可能なSIMは現地の方が種類が多いし、店員にオススメのSIMを聞くことが出来る。
個人的には海外初心者(特に中国圏初心者)ほど、通話が可能なSIMをオススメします。
理由は「SMSが使えるから」です。
中国圏は英語が通じない事が多い。レストランなどのお店に電話しても、言葉が通じなくて困ることがある。
そんな時にSMSが使えたら、Google翻訳しながらメッセージを送ることが出来る。中国圏でメジャーなメッセージアプリ「WeChat(日本でのLineみたいなもの)」も使える。(Lineと同じく電話番号でのSMS認証が必要なので。SIMがあれば電話番号も付与される)
当然普通の通話もできるので、出張目的の場合も現地のメンバーと連絡しやすい。オフィスにも電話しやすい。(大陸では公衆電話が少ないケースが多い)
わずか数百円で電話番号が付与されるのですから、通話可能なSIMの購入をオススメします。
しかし、通話可能SIMはデメリットがあります。それはアクティベートが面倒くさいこと。
データ通信(のみ)SIMは大抵「香港国内でスマホに指した瞬間に使用可能」です。一方、電話可能SIMは「香港国内で通信業者に電話してアクティベート」が必要なケースが多い。
なので敷居が高そうに思われるのですが、SIMを取り扱ってる店に頼んだら代わりにやってくれることが多い。店員さんの携帯で2分程度で終わらせてくれる事が多いのです。
iPhoneの設定(APN)が必要なこともありますが、それも全部やってくれる。
なので、現地で購入したほうが効率的にスマホが使用できます。
オススメは尖沙咀駅前の電気屋
香港国内でSIMを購入する場合、以下の4通りがあります。
- 通信事業者のショップ
- 空港
- コンビニ
- 電気屋
通信事業者のショップは、その通信事業者のSIMしかないのでオススメしません。
空港が一番手っ取り早い。しかし、便によっては到着が遅くなるので、店が閉まってることがある。事実私がよく利用するフライトだと22:00頃に到着するので、空港のショップは閉まっています。
コンビニもSIMを販売しています。
香港では「セブンイレブン」と「サークルK」がいたるところにあり、SIMを販売しています。しかし店によっては売り切れの場合もあり、設定をお願いしても「知らん」と言われて断られることがある。
以上のことから、個人的には「電気屋」での購入をオススメします。電気屋と言ってもヨドバシみたいな本格的な店舗ではなく、露店のような乱雑しているお店です。
今回は尖沙咀駅前の電気屋を紹介します。ここをオススメする理由は「旅行者であれば、ほぼ必ず訪れる地域」・「香港でも比較的安全」・「英語が通じるケースが多い」からです。
実際に買ってみた
本当に尖沙咀駅前です。尖沙咀駅は出口が多いのですが、ぶらぶら歩いたらすぐに見つけることが可能。
Holiday Innの隣です。上にデカいスクリーンがあります。
この中に入っていきます。多数の両替所とSIM販売業者が所狭して営業しています。
(実はここの両替所は両替レートが良いことでも重宝します。これについては別の記事で紹介します)
こんな感じでインド人ぽい人たちが営業しています。中央の青色の販売所でSIMを販売しています。奥には似たお店が沢山あるので、適当に声をかければ良いかと。とにかくSIMを沢山並べているので、すぐにわかります。
日本人的には「いかにも胡散臭い人達」に見えてしまうのですが、香港ではこれが普通でして、決して怪しい場所ではありません。少なくとも私は一度もぼったくられた事はありません。
今回は試しに2つのSIMを購入してみることにしました。持っていったiPhone(SIMロック解除済)で使用可能かを試してみたかったので。
買ってみたSIMについて
CSLのデータ通信のみ
1つめはこちら。500円ほど。
ネットでも有名な「CSL」のSIMです。確か500円程度だったはず。1週間程度使用可能な「データ通信のみ」のSIMです。
こんな感じでNano-SIMの大きさに切り取ってiPhoneに差し込みます。切り込みは既にされてるので、ハサミで切ったりは不要です。
差し込んだ瞬間に、CSLのキャリア名で使用ができました。アクティベートなどの処理も一切不要で、差し込んだ瞬間に使えました。超便利。
China Mobile(通話・データ通信)
次はChina Mobileの通話・データ通信両方が可能なSIM。確か$80だったので1,000円ちょいですね。
お店の店員さんはこちらを強くオススメしてきました。30日間の通話・データ通信が可能だったはず。
当然ながらクレジットカードの登録なども不要で、キャッシュで購入。購入時に氏名や住所も聞かれませんでした。驚いたのはパスポートの提示も不要だったこと。
個人情報は一切提示する必要がありませんでした。
初回のアクティベートも面倒だったので、店員さんにお願いしました(というよりも、向こうから「アクティベートしとこうか?」と聞いてくれた)。
お願いしたら、店員さんが自分の携帯にSIMを入れてアクティベートしてくれました。その後ビニール袋に入れて戻してくれました。
私のスマホでの稼働確認もしてくれると言われたのですが、それは自分でできるのでお断りしました。最後まで「何かあったら持ってきてくれ、対応するから」と言ってくれて好印象(チップや追加料金は一切なし)。
China Mobileのスマホ側の設定はAPNだけでよい。iPhoneの場合はAPN設定(モバイルデータ通信)で
- APN:CMHK
- ユーザ名:空白(何も入れない)
- パスワード:空白(何も入れない)
だけ。画面的にはこんな感じ。CHMKじゃなくてCMHKです。China MobileだからといってCHじゃないです。China Mobile Hong Kongです。
これだけでChina MobileのLTE回線が使用できました。
SIMカードに貼り付けられてる電話番号も使用できることを確認。香港の携帯番号は8桁。国コードは「+852」なので、「+852XXXXXXXX」でSMSも可能。
(何度も言いますがクレカの登録などをしていないので、後から追加料金を請求されることもない)
まとめ。香港旅行でSIMは必須。
わずか1,000円で香港のいたるところでGoogle Mapも見れるしブラウザも開ける。Google翻訳もできるので店員さんと簡単なコミュニケーションもできる。
日本人は海外にいくと消極的になりがちですが、それはコミュニケーションが取れない時の不安があるからだと思います。私は英語・中国語をそれなりに話せるので不安を感じることは少ないのですが、やはり「いつでもインターネットで調べられる」ってのは大きい。
一気に行動範囲を広げられるので必須のアイテムと言えるでしょう。
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