CCIE最短勉強手順:QOS編

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別記事でCCIEのQOSセクションを攻略する為の書籍を紹介しました。

CCIE書籍レビュー:QOS編
CCIEの勉強をQOSセクションで挫折する人、かなりいるんじゃないでしょうか? その理由としては、QOS自体の学習難易度もあるのですが、知らない分野をゼロから学ぶ労力の多さがあると思います。 OSPFとかL2テクノロジーとかはC...

QOSセクションは他のCCIE Blueprintの範囲と比較して、勉強の仕方に悩む人が多いセクションです。

まず、日本語の教材が極めて少ない。私が知る限り、日本語でQOSを勉強するならGlobal Knowledge等の研修を受けるか、以下の本を利用するかくらいしかありません。でも、上記で説明した通り、この本だけだとCCIEで求められるレベルまで達する事はできません。

また、私はCCIEの勉強は出来るだけ英語でやるべきだと思っています。CCIEの試験自体が英語なので、早い段階でBlueprintの範囲の英語に慣れた方が後々救われるからです。

この記事では、私がCCIE合格後にQOS勉強時の事を振り返ってみて、どうしたら一番QOSセクションを最短で攻略出来たかを考えてみた結果を書いてみます。

QOSの基礎知識の習得

そもそも、QOSとは?QOSの代表的なキーワードとは?

などなど、まずはQOSの基礎知識を身につけなければいけません。これを疎かにすると、あとでボディーブローのように効いてきます。

QOS Cert Guideを熟読する

本当にCCIEを取得したいと考えているのであれば、QOSの書籍レビューでも紹介した通り、まずはCisco QOS Exam Certification Guideを熟読しましょう。

この書籍を熟読したら、間違いなくQOSの知識をかなり高いレベルまで上げる事が出来ます。(逆に、これ以外の書籍はQOSの勉強に不要です。複数の書籍に手を付けるよりも、この書籍の読破に集中しましょう)

このブログでは、QOSの入門書としてこの書籍をめちゃめちゃ推してます。この書籍をQOSの勉強の初期段階で熟読するかしないかで、QOSの勉強に費やす時間が最終的に2ヶ月くらいは変わってくると思います。そのくらい基礎が固まります。

INEの学習ビデオ「QOS Exam Course」を見る

次に、INEの学習ビデオに取りかかります。ATCの前に以下のコースを全て見て理解します。

・642-642 QOS Exam Course

642-642 QoS Exam Course - INE 2015-08-21 21-53-14

このインストラクターは「INE Instructor」としか紹介されておらず、INEのページ上では名前がわかりません。

でも、コースを実際に再生してもらったら直にわかるのすが、かの有名なAnthony Sequeiraがインストラクターです。

Anthonyは本当にゆっくり喋ってくれます。なので、英語ですけど非常にわかりやすいはず。

英語の聞き取りの勉強にもなって一石二鳥です。

また、Anthonyは様々なCCIEコースのインストラクター経験があるので、Candidateがどんな箇所に困っているかがわかっています。なので、QOSの特に理解が必要なポイント等を何度も何度も繰り返し教えてくれます。

このコースは全て見終わるには約17時間かかりますが、絶対に途中飛ばさないで初めから最後まで見た方が良いです。

QOSの基礎知識を身につけた後にやること

ここまで、私が紹介した事を真面目に続けたら、絶対にQOSの基礎知識は身に付きます。

次に、いよいよCCIEの筆記とラボ対策です。

INEの学習ビデオ「ATC」のQOSセクションを見る

他のBlueprint範囲と同様にINEのATCは非常に強力な学習教材です。QOSセクションも例外ではありません。

ただし、必ず先に基礎知識を得ている事が前提です。いきなりATCに入ったらかなりの単語が分からないと思います。結果的に手戻りが発生して効率がよくありません。

ATCでのBrianはAnthonyよりも早口です。でも、Anthonyのビデオを見終わったあとだと、QOS絡みの単語は分かっているはずなので、それ程苦に感じないはず。

これでQOSスキルの底上げができました。

QOSセクションのConfig/Troubleshootのワークブックをやる

ここまで来たら、あとは実践の練習(修行)あるのみです。

個人的にはINE派なので、INEのQOSセクションで「打つべし!打つべし!」をお勧めします。

(INEのv5のQOSセクションは若干クセがあるからちょっと好みは分かれるかもですが。細かく書くとINEに怒られるかもしれないので避けますが、L2SWに全てつなげたトポロジの副作用が若干出ます)

結論

多分、上記の方法でQOSの勉強を行えば、短い人なら50時間程度でかなりのレベルまで達する事が出来るはずです。

その中でも、やはり基礎は超大事です。基礎を固めてWorkbookに挑んだ時に必ず報われます。

少なくともCCIEを取得した今、過去を振り返っても、私はこのやり方が最適であり最短だと思います。

追記:年末年始はQOSの勉強を重点的に復習しました。やっぱりQOS Cert Guide最強だと改めて感じましたので記事にしました。

年末はQOSの復習ばっかりしてました
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年もこのブログをよろしくお願いします。 年末・年始、みなさんはどんな感じですごしていましたか? 私はブログ書くのも忘れて家族で実家に帰ったりしてまったりしていました。 で...

コメント

  1. CCIE より:

    こんにちは、QoSの勉強中です。
    いきなり英語の書籍はハードルが高く、なかなか日本語の書籍が見つからなくて困っています。
    購入の際にブログに辿り着き、参考にしたいと考えております。
    たまたま良さそうな本を見つけたのですが、こちらの方は既にご存知でしょうか?
    IP QoS完全ガイド―Ciscoネットワーク向けIP Quality of Serviceを理解するための手引き
    http://www.amazon.co.jp/gp/product/4797318813?psc=1&redirect=true&ref_=oh_aui_detailpage_o08_s00

    • CCIE_TOZAI より:

      連絡遅れてごめんなさい。
      当ドキュメントの日本語版は読んだ事がないのですが、英語版でしたらCiscoの知り合いに読ませてもらった事があります。
      英語版は内容自体はQOSの基礎からまんべんなく書いているのですが、CBWFQのコンセプトについては非常に薄かった覚えがあります。
      書籍自体かなり古い物なので仕方ないのかもしれませんが・・・・

  2. IKE より:

    こんばんわ。いつも有り難く拝見させて頂いております。
    本記事記載の「642-642 QOS Exam Course」ですが
    現在はAll Access Passでしかアクセスできないのでしょうか。。
    単品購入可能かご存知でしたらご教授頂きたいです。

    • CCIE_TOZAI より:

      そうなんですよね・・・今年からINEのセールスの方針がかなり変わったっぽいです。
      All Access Passも年間契約になったり、WorkbookはPDFで出力出来なくなったり。ユーザーからしたら改悪ですね。

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