別記事でCCIEのマルチキャストを攻略する為の書籍を紹介しました。
この記事では、私が書籍を含めてどのような方法でCCIE Blueprintに沿ったマルチキャストの知識を身につけたかについて紹介します。
まず、お勧めしない方法
マルチキャストに限って言えば、私がいつもお勧めしている「初めにINEのATCを極める」作戦が通用しません。(少なくとも私には)
何故かというと、CCIEを始めたばかりの時は、まだマルチキャストの仕様を殆ど理解していないからです。(私だけ・・?)
ATCは基本的にそのテクノロジーの最低限の知識は理解していることを前提として話が進んで行きます。例えば、EIGRP/OSPF/BGP等はCCNPの時に多少はやりましたよね?
でも、マルチキャストはそもそもTopレベルコンセプトの部分から勉強する必要がある訳で、その辺の知識がまだ不十分な状態でATCを見ても単に置いてけぼりになってしまうだけです。
ちなみに、Youtubeを検索したらAnthony Sequeiraのマルチキャスト編のビデオが公開されているのですが、こちらもマルチキャストに限って言えば、見るのは時間の無駄です。
コンセプトを伝えようと努力しているのですが、少なくとも私には理解が難しかったです。(Anthony自体は素晴らしいインストラクターです。別の記事で紹介しようと思ったのですが、INEのQOSセクション等、天才的な説明をします。ただ、マルチキャストは微妙です)
マルチキャストについては、まずは書籍でコンセプトを理解するべきです。
なので、初めは「究めるマルチキャスト」読もう
書籍レビューページで紹介した通り、「究めるマルチキャスト」はマルチキャストの教科書として完璧です。
まずは、この本を何周もこなしてマルチキャストのイロハを身につけてください。当書籍自体は3日くらい集中して読めば余裕で終われるのですが、私はその後も隙間時間をぬって何周も繰り返し読んで知識レベルを上げました。
それが終わったらINEのATCとWorkbookをやろう
「究めるマルチキャスト」が理解出来るようになれば、ATCのBrianが言っている事、気をつけている事、ポイントとして伝えたい事がすんなり理解出来るはずです。ATCのマルチキャストセクションを繰り返しながら、Workbookで繰り返し検証を行いましょう。
INEのWorkbookはマルチキャストについても非常に良い仕事をしていると思います。MSDPやAnycast RP当たりも網羅しています。その分、ここから勉強をスタートするとあまりの範囲の広さに先制攻撃を受けた感じでモチベーションダウンになるはずです。初めは、「究めるマルチキャスト」です。
一点補足すると、マルチキャストのIPv6はWorkbookの「IPv6」セクションにあります。この時点でIPv6の勉強を一通り終わらせているならば、このタイミングで終わらせてしまいましょう。
これで、とりあえずCCIEのBlueprint範囲は終わらせる事が出来るはずです。時間に余裕があればINEのDeepDive等を利用して理解を深めればよいと思います。まぁそんな時間があれば他の範囲(QOSとか)に進むべきかもしれませんね。Tshootの練習は全Blueprint範囲の学習が終わってからです。
ちなみに
「Developing IP Multicast Networks」はマジで必須ではありません。マルチキャスト関連の書籍をもう少し読んで、テクノロジーに慣れておきたいって方に取っては損にはならないと思います。でも、やっぱりそんな時間があるのならば他の範囲に手を伸ばすべきですね。
コメント