CCIE書籍レビュー:QOS編

この記事は約6分で読めます。
スポンサーリンク

CCIEの勉強をQOSセクションで挫折する人、かなりいるんじゃないでしょうか?

その理由としては、QOS自体の学習難易度もあるのですが、知らない分野をゼロから学ぶ労力の多さがあると思います。

OSPFとかL2テクノロジーとかはCCNPまでで下地ができると思うんですけど、QOSはCCIEの勉強開始までは殆ど扱ったことがない人が多いはず。

CCIEのBlueprintを見てもらったら分かるのですが、QOSの範囲は非常に広いです。にもかかわらず、ほぼ知識ゼロから勉強しないといけない・・・

ここまで来るのにもかなりの苦労を重ねたのに、まだ初めから勉強することがあるのか・・・という絶望は相当のものです。(私はそうでした)

その意味で、学習教材選びは非常に重要です。下手するとモチベーションが極端に下がってしまうので。

 

今日は、CCIEのQOSセクションの勉強で、私が必須だと考えている書籍を紹介します。

仮に貴方がQOSセクションの勉強を始めようと考えていた矢先であれば、この記事を読める事は非常にラッキーかもしれません(笑)

QOSの勉強に、この本は絶対必要です

CCIEのQOSの勉強は、この本なくしては始まりません。というか、始めてはいけません(理由は後述)

QOSの勉強で大変なのは、QOSの各テクノロジーのコンセプト(どういう挙動か?どういう課題を解決する為のものか?)を理解する段階です。

当書籍は、CCIEのBlueprintに含まれているQOSのコンセプトが、図入りで分かりやすく説明されています。

このブログでは、QOSの入門書としてこの書籍をめちゃめちゃ推してます。この書籍をQOSの勉強の初期段階で熟読するかしないかで、QOSの勉強に費やす時間が最終的に2ヶ月くらいは変わってくると思います。そのくらい基礎が固まります。

Amazonのレビューを見て頂いたらわかるのですが、海外の人も同じく高評価を付けています。

また、読者がQOSの基礎知識が全くない事を前提で説明が進んでいくので、始めてQOSの勉強をする人でも安心して読み進めることができます。

QOSをそれなりにかじった事がある方はChapter1と2を飛ばしてChapter3のMQCに進んでください。各QOSツールについて、非常に深い説明が揃っています。(はい、勿論MQCの説明もあります)

QOSは、いきなりINEのWorkbookのセクションに挑んではダメです。CBWFQ?LLQ?単純に設定方法を記憶して、設定ができるようになっても応用が効きません。

必ず、先にこの本を熟読しましょう。そして、「そもそもQOSはどのような課題を解決する為に生み出されたのか?課題のケース別に適切なQOSのテクノロジーは何か?」を理解してからWorkbookに挑みましょう。その方が闇雲にWorkbookをやるよりも学習効率が全然違います。結果的に絶対に近道です。

ちなみに、Kindle版だとかなり安いです。通勤時の読書などに非常に役立ちます。(私もKindle版を購入しました)

 

他のおススメを敢えてあげるとしたら、いつものOfificial Cert Guide Vol2になりますね。

でも正直言うと、Official Cert Guide Vol2のQOSセクションは、上記のQOS Cert Guideの内容が部分的に入っているだけです。しかも、CBWFQ等のQOS Toolsのコンセプトを知っている事前提で書かれています。

Official Cert GuideからいきなりQOSの勉強に入るのは無謀です。必ずQOS Cert Guideを先に読みましょう。

買わなくてもよかった書籍

上記の書籍と内容がかなり重複しています。よって、上記の書籍を購入すれば十分です。

 

私が読んだ日本語のQOS書籍では、最もわかりやすく丁寧に解説されています。

CCIEの勉強を目指している訳ではなく、業務でQOSの知識が必要になった方には非常にオススメできる書籍です。

しかし、CCIEの勉強をしている方には、やはり「QOS Cert Guide」をおすすめします。日本語で解説されている事はメリットですが、英語で勉強する事になれないとCCIEはどちらにせよ合格出来ません。

結論

QOSの勉強という視点ではQOS Cert Guideを読破すれば十分です。(書籍は)

むしろ、同様の書籍を沢山購入して、複数の書籍を読むのにエネルギーを分散するよりも、この書籍の読破に集中したほうが絶対に近道です。

私は、当初QOS Cert Guideを周りに持っている人がいなかったので、先にINEのワークブックに取り掛かってしまい、結果的に大きな時間ロスになってしまいました。また、QOS Cert Guideに出会うまで上記の複数の書籍を購入してしまい、勉強に対する投資費用も無駄に膨らんでしまいました。

QOSの勉強開始当初に、誰かがこの書籍を進めてくれていたら・・・と、今でも悔やんでいます。

(Official Cert Guide Vol2はこの時点で既に購入していると思うので、特に大きく取り上げませんでした)

書籍以外の勉強教材を含めた、QOS学習の為の効率的な勉強の流れ(INEのおススメビデオとか、Workbookを利用するタイミングとか)は別記事で紹介していますので、参考にしてください。

CCIE最短勉強手順:QOS編
別記事でCCIEのQOSセクションを攻略する為の書籍を紹介しました。 QOSセクションは他のCCIE Blueprintの範囲と比較して、勉強の仕方に悩む人が多いセクションです。 まず、日本語の教材が極めて少ない。私が知...

コメント

タイトルとURLをコピーしました