この記事を読んでる方ならご存知だと思いますが、今週は日本の仮想通貨業界を揺るがす事件が起こりました。
その結果、私の仮想通貨Botの第一章が幕を閉じることになりました。
仮想通貨botについて
仮想通貨を自動で売買するツールをpythonで構築しました。現在はビットコインの売買です。
ビットコイン相場の把握、Bot作成にほぼ必須のサービス「TradingView」の有料プランは半額で契約できます。詳細は以下の記事を参考にしてください。
Bitmex終了
既に何度か紹介していますが、私のBotはBitmexの取引所を使用していました。
日本の取引所と比較すると様々なメリットが有るのですが、その中でも最も大きいのが「追証が発生しない」こと。
私は真剣な投資対象としてビットコインを選定している訳ではなく、あくまでも「自分が実装した自動売買Botがどんな挙動をするのか」を楽しむことがメインの目的。つまりゲーム感覚なのです。
そんなゲームで借金を背負う気は毛頭なく、日本の取引所が使えなかった一番大きな理由です。
さて、今週も楽しくBotの運用の確認をしていると、Bitmexから以下のメールが届きました。
日本政府が暗号資産への規制を進め、強化しようとしていることは、報道などからご承知のことと存じます。
以下略
当社のWebサイト上で発表された通り、2020年5月1日午前零時(日本時間)をもって、既にアカウントをお持ちのユーザーが利用できる機能が制限されます。これにより、お客様は当社のアフィリエイト・プログラムから手数料を受け取ることができなくなります。また、新たにポジションを構築したり、既存のポジションを拡大する取引を発注したりすることはできなくなります。
Bitmex終了!
私のBotも終了!
これからどうする?
自分は(一応)エンジニアなので、Bitmexを継続的に使用する回避策は色々考えつくのですが、現時点ではデメリットの方が大きいと思います。
本来推奨されていない方法で使用するってことは、取引所に自分の資産を握られているのと同義です。仮に何かあった場合に、全ての資産を取り上げられる事も考えられます。
となると、日本の取引所を使用せざるを得なくなるのですが、となると以下のデメリットが大きい。
- 手数料が高くつく
- APIのレスポンスが良くない(ケースが多い)
- レバレッジをかける場合、追証が発生する可能性がある
上に書いたとおり、最大のデメリットは「追証」です。
それ以外にも、手数料が高い。レバレッジを掛けている時のポジション管理手数料が、海外取引所の10倍くらいになるケースもあります。
私の戦略は「中期保有によるレンジブレイク戦略」なので、どうしても中長期で保有するケースが多い。となると、このポジション管理手数料が(悪い意味で)効いてくるのです。
・・・とりあえず、上記のリスクが最も少ない(と思っている)国内取引所として「Liquid」に決定しようと思っています。
Bot自体も70%くらいの移行は完了しました。
Bot構築時に「機能のモジュール化」をしていたのが功を奏した形です。特に取引所固有のAPIへの操作は完全にパッケージを分けて開発していたので、ここを総取っ替えすることで殆どの移行処理が完了する。
さて、以下はBitmexのBotの最終結果について紹介します。
期間
2020/4/26-2020/5/1
このBotは約半年の命に終わりました。
実際の稼働率は95%を超えたと思います。個人のBotでは優秀な方なのではないでしょうか。
結果
収支について
今週のVer2の最終的な収支は以下の通り。
収益は最終的に「約200ドル」となりました。初回の資産が$80程度だったので、約3倍になりました。
2ヶ月くらいだったらマグレかもしれないのですが、半年たっての成績なので、自分のトレード戦略が安定していることを裏付けていると考えています。
・・・本当にBitmexが終了したのが悔やまれます。
取引回数について
先週に引き続き取引数は「33回」でした。
そして、勝率は約50%。半々ですね。
勝率が高くないにも関わらず、安定的な収益を上げている。理想的な結果だと思います。
今後の方針
上に書いたとおり、Liquidに引っ越しする予定。
3月くらいから低ロット戦略に移行しているので、日本の取引所でもリスクは少ないと考えているため。
・・・資産が少ないうちは良いんですけどね。例えば資産が500万円でレバレッジ運用をしたとして、ビットコイン特有の急激変化に飲まれて倍以上の追証が来るとか・・・想像するだけで恐ろしいです。
とりあえず、ゴールデンウイーク中に統合テストまで終わらせて、レバレッジなしのフォワードテストを開始したいと考えています。
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