vCenterでOVFをインポートできない時の対処法

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恐らく全世界で悩んでいる人達がいると思うので、(完璧ではないが)できる限りの対処法を紹介します。

辛いよね・・・めっちゃわかります・・・

vCenterへのOVFインポートって、、安定しないよね

これに尽きます。酷い話だと思います。

業務でもプライベートでも何度もやっている作業なのですが、成功するときと失敗するときがあるんですよね。

普通に誰でもやる一般的な作業なのに・・・

この作業を試行錯誤するのが、めっちゃ辛いんです。というのも、OVFって往々として「超巨大ファイル」な訳でして、成功の可否を確認するのに時間がかかるんですよね。

10GBのOVFインポートとかだと、SSDにインポートしても30分くらいかかることもある。

で、ネットに転がってる様々なベストプラクティスを参考にしても、なぜかうまくインポートできないことがある。

最後は神に祈るしかなくなったり

本日も、とある理由でOVFをインポートすると、以下のメッセージで失敗しました。

転送に失敗しました。OVF 記述子が利用できません。

英語:“Transfer failed: The OVF descriptor is not available”

OVFインポートの失敗で嫌らしいのは、色んな問題が複合的に発生している可能性があることです。

とりあえず、私が今まで10年以上vCenterと付き合ってきた中で100回以上遭遇したこのエラーの解決策を紹介します。ちなみに完璧じゃないです。

vCenterにFQDNでアクセスする

IPアドレスだと失敗してFQDNでアクセスしたら成功したことが何度かありました。

逆にIPアドレスでアクセスすると、殆どの場合は失敗しました(常にとは言ってない)。

なので、OVAインポートする時は、vCenterにFQDNでアクセスすることをおすすめします。

HTML5版だと失敗してFlash版だと上手くいくケースも

vCenterコンソールはHTML5版とFlash版があり、現在はHTML5版にトレンドが移っているようです。

しかし、私の環境では何故かFlash版だと上手くいったケースが有りました。

失敗した時は両方試しましょう。

OVA自体が壊れている

凡ミスですが、OVAファイル自体が大きな容量なので、転送中に壊れてしまうことが多々あります。

ダウンロードした後に必ずハッシュ(md5とか)でチェックしましょう。

ブラウザを変えてみる。クライアントパソコンを変えてみる

これでなんとかなるケースが多い。てか、最終手段。

現在主要なブラウザは以下の3点だと思います。

  • IE
  • Chrome
  • Firefox

OVAファイルのインポートに失敗した際は、上記の3つを全て試してみてください。ブラウザ入ってなかったら入れましょう。

実は紹介した解決策の中でもこれが一番有効だったりします。

そんなアホな!と思うかもしれませんが、実体験です。

これ、特定のブラウザで自信を持って「イケル!」と言えないのが悩ましいところ。以下のVMWareフォーラムでも同様の悩み・もがき・苦労が沢山投稿されています。

>>公式フォーラム(OVA Deployment)

人によっては「俺はFirefoxのXXバージョンで動いた!」と言っていたり、「俺はIEの古いバージョンでようやく動いた!Viora!(さらばだお前達!と言ってたり、本当に様々なんです。

ちなみに、今回の私のケースでは・・・

Windows7のIEを引っ張り出してきて、ようやくインポートが進みました・・・

しかし!!今度の以下のエラーが発生!

: 指定された生成ファイルのチェックサムが<OVAファイル名>ファイルの内容と一致しません。

実は古いIEは最大アップロードファイル容量が4GBという制約があるので、4GB以上のOVAファイルだったら、この時点で詰みます。

頭がおかしくなりそうや。21世紀に何でこんな事で悩まないとあかんねん。

結局、手持ちのノートパソコンを数台引っ張り出してきて、その内の1台のFirefoxで導入ができた・・・

まぁ、一番安牌なのは・・・・

ここまで色々書いてきましたが、これまで色々試してもダメだった場合、一番効果があるのは・・・

ローカルからOVAをインポートせず、リモート指定でインポートすること

なんですけどね・・・

つまり、これです。

笑えるくらいあっさりインポートできると思います。今回のケースも、ローカルファイルでできなかったMacのSafariでもあっさりインポートできました。

これ、「指定された生成ファイルのチェックサムが <vmdk名> ファイルの内容と一致しません。」のメッセージにも有効です。

確かに手頃なWebサーバがなければ建てなきゃいけないとか色々とハードルはあるから二の足を踏む気持ちもわかります。しかし、最近はKubernetesとかで簡単にnginxを立ち上げられるし、近いうちに紹介する「vCenterのDatastoreの仮想ボリュームをPVCとしてKubernetesのPodに割り当てる」作業をやると、本当にものの数秒でWebサーバ建てられます。

まとめ

vCenterのOVAインポートに失敗したら、まずは深呼吸!

そして神に祈りながら、自分の手持ちの端末のブラウザでしらみつぶしに検証する。

で、どうしてもダメならWeサーバを立ち上げる!

これしかないと思います。

ちなみにvCenterのバージョンは「6.5.0.13000」ですが、フォーラムでは「6.7に上げたら治った!」「いや治んねーよ!」とか、これも情報戦が繰り広げられてる有様です。

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