前回の「財布をなくしてしまった」ネタの続きです。
貴重品紛失防止タグ「tile Slim」を買いました。
もっと早めに買っておくべきでした。精神的負担減の効果が半端ないです。
心から買ってよかったと思えたアイテムは久しぶりです。
財布をなくす事のインパクトは「絶望的」
先週財布をなくしました。
結果的に親切な方が見つけてくださったので事なきを得たのですが・・・探している間はとても辛かった・・・
財布をなくす。この「誰にでもありえる事故」が一度発生すると様々な苦労を伴います。
- 財布の中身を失う(お金・クレジットカード・免許証など)
- 財布自体を失う
- 財布を探す時間を失う
- 財布をなくしたことで悩む時間の浪費
- 同じく悩む精神的な負担
今回の財布紛失事件で学んだこと。それは「3」と「4」の負担が想像以上にに大きかったこと。
つまり、「財布を失うと、それのリカバリーのための時間を多大に消費する」ことです。
例えば「クレジットカードを停止して、再発行後の処理」や、「定期的に財布が見つかってないか、交番への問い合わせ」などなど・・・上げたらキリがないほど時間を浪費します。
精神的な負担も大きい。
これが仕事の過渡期に重なったら・・・本当に辛い。
(現在私は仕事でもプロジェクトの架橋を迎えていたので、財布が帰ってこなかったケースを考えるだけでゾッとします)
財布をなくす可能性は誰でもある
この「財布を紛失してしまう」という事象、恐ろしいのは「誰にでも起こり得る」ということです。
気をつけたら紛失する可能性は減らせます。財布に入れるモノを減らすことでも被害を最小限に収めることができます。事実、私は薄い財布にすることで、財布に入れるものを制限していたので、最悪財布が見つからなかっても被害を抑えることができていました。
でも「絶対に財布をなくさないようにする」ことは出来ません。物理的に持ち運んでいる以上、100%はありえないのです。
誰にでも起こり得る事象(事故)。にもかかわらず、一旦なくしてしまうと生活上の影響が多大。それが財布の紛失です。
tile Slimで財布をトラック(追跡)
この問題を解決(軽減)すべく、私はこのアイテムを購入しました。
>>tile Slim カード型・紛失防止(Amazon公式)
このカードを財布に入れると、財布がどこにあるかがスマホの画面で把握できます。
正確には以下の機能を提供してくれます。
個人的に「素晴らしい!」と感じた順に紹介します。
- Bluetoothでスマホと連携できる
- スマホと接続が切れると、最後に接続されていた場所を確認できる
- Bluetoothの範囲内であれば、スマホからカードの音をならすことができる
- 同じ製品を使っている人が通りがかったら、カードの場所を知らせてくれる
これぞテクノロジーの活用!
これぞIoT!
一つ一つ紹介していきます。
Bluetoothでスマホと連携できる
Bluetoothヘッドホンのようにスマホとペアリングします。
これによって、Bluetoothの通信ができる範囲内(約30M以内)でカードの位置がわかります。
なので、スマホの画面から「カードが近くにあるか否か」がリアルタイムでわかります。
これが本当に素晴らしい!というか、この機能が最大のメリットです!
スマホと接続が切れると、最後に接続されていた場所を記録してくれる
Bluetoothは短距離通信の目的で開発された規格なので、GPSみたいに「常に位置をトラッキンする」ことはできません。
しかし、この製品は「最後にスマホと接続されていた場所を記録」してくれてます。
なので、最後に落とした場所の大体の範囲を把握することができます。
これだけでも紛失したものを発見できる確率がグッとあがるでしょう。
特に日本の場合、落としたものを盗まれる頻度は海外よりも少ないと思います。なので「どこに落としたか」を把握できるだけでも発見できる可能性は非常に高くなる。
スマホからカードの音をならすことができる
家の中に財布があるのはわかってるけど、どこに置いたかわからない・・・
そんな時にはスマホから音をならす機能を使用して、カードから音をならすことができます。
機能的に派手なのでtileのイチオシ機能に思われるかもしれませんが、家にあることがわかっていたらいつかは見つけられるので、実は必須の機能ではないと思っています。
同じ製品を使っている人が通りがかったら、カードの場所を知らせてくれる
これは面白い機能です。
上に書いたとおり、tileはGPSが搭載されてる訳ではありません。なので「常にどこにTileが存在しているかの把握」はできません。
しかし、tileを使ってる人達が通りがかったとき、自動的に「最新の場所」を知らせてくれる機能があります。
これは、tileを通りがかった人は把握できません。あくまでも「そのTileの持ち主」にしか通知されません。プライバシーは保護されています。
この機能がどれだけ有効化は現時点では不明です。当然ながらTileユーザーが多いほど効果的なのですが、日本のtileユーザー数、各都市の分布などは公開されていないため。
この機能については面白い実験を思いついたので、近いうちに紹介予定です。
まとめ。盗難には効果が薄いが、紛失には絶大な効果
勘違いされる方もいるかと思いますが、この製品は「盗難に対する効果はほとんどありません」。
Bluetoothの範囲外でモノが移動してしまうと、tileの機能では把握が困難だからです。
そもそも対象物(財布など)からtileを外されてしまうと効果ゼロです。
一方、今回の私のケースのように「財布をなくしてしまって、どこに落としたか把握したい」というシナリオでは絶大なる効果を発揮します。
日本では、一般的に盗難リスクよりも落としてしまうリスクのほうが多いと思うので、このアイテムは非常に有用だと感じています。
今回実際に購入してみたので、使い勝手を含めて紹介していきます。
ちなみに「tileがスマホの範囲から離れたら自動的にアラームで知らせる」機能はありません。
でも考えてみたらこんな機能は煩わしいだけです。スマホと財布が常に同じ場所にあるとは限らないので。tileとスマホが離れたときに、tileと最後に接続されていた場所を記憶してくれてるだけで十分。
なぜtile Slimか?(tile Mateではなく)
実際のtile Slimの紹介の前に、なぜ私がtile Mate(tileの標準版)ではなく「tile Slim」を購入したかを説明します。
一言で言うと「財布に入れたかった」からです。
私の財布は「薄さ」がウリのAbrasusという財布です。
tile Mateの方が小さいのですが、tile Slimの方が圧倒的に薄い。なので財布に入れるならtile Slimの方が良いと考えました。
実はこの記事の執筆時点でtile Slimとtile Mate両方を購入しています。この2つの比較は別の記事で紹介予定ですが、実際に両方のtileを手にとった上でもtile Slimを財布に入れることにしました。
外観の紹介
Amazonで購入すると簡易包装で届きました。
手にとって初めの感想は「軽い!何も入ってないかのような軽さ」でした。
本当に軽い。この中にカードが入ってると思えないレベルの軽さ。
簡易包装から出した状態。これが外箱です。大きく「tile Slim」の文字が。シンプルなパッケージですね。
パッケージの裏面です。「See it, Ring it, Find it」わかりやすいですね。
本体はパッケージをスライドさせて展開します。
Appleにありそうな、tile Slimの薄さを強調してるパッケージです。こんな感じでtile Slimが登場します。
内箱には取扱説明書が挟まれてました。
本体の他は簡易的な取扱説明書だけ。シンプル。
tileを実際に持ってみました。外観もシンプル。白だけ。主張していないのが良い。
驚くほどの薄さです。そして何といっても軽い!
実際に量りで計測してみました。わずか9gという驚異的な重量。500円玉程度です。
めちゃめちゃ薄い!
裏面はこんな感じ。左上の小さな穴がスピーカーだと思われます。
大きさ比較
色んなモバイルデバイス・モノと比較してみました。大きさの目安になればと。
Jabra Miniとの比較。
普通のカードとの比較。クレジットカードよりも小さい。もう少しでいきなりステーキもゴールドカードです。
私の財布「abrasus」との比較。これなら中に入れてもかさばらない。
500円玉との比較。tile Slimの小ささがわかりますね。
500円玉と薄さの比較。500円玉の1.5倍くらいの薄さです。
初期設定
では実際に使ってみるまでの過程を紹介します。
私はiPhoneSEで使用するので、まずはtileアプリをダウンロードして起動します。当然アプリは無料。
起動直後の画面です。まずは新規登録します。tileを紛失して見つかった際に、登録しているメールアドレスに自動的に通知もしてくれます。
Tileを追加するので、一番上の「Tile」を選択。
新規登録画面で「メールアドレスで新規登録」を選択(Facebookでの登録もできますが、個別に登録したほうがプライバシーの観点で気持ちいいので)。
メールアドレスを入力すると、そのメールアドレス宛に6桁の番号が送付されます。その番号を上記の画面で入力するだけで登録が完了。非常に簡単です。
いよいよTileをスマホに登録する画面です。
本体のフィルムを剥がして、中央の「tile」ボタンを押します。このボタン、タッチパネルではなく、しっかり押下した感覚があります。
押した瞬間にかなり大きなメロディが流れました。
スマホの画面では「Tileが起動されました」のメッセージが。iPhoneのBluetooth画面での設定も不要で非常に簡単。
このtileを何にセットするかです。これは利用者がメニュー画面で把握するためのヒモ付なので、ぶっちゃけ何でもかまいません。私は「財布」を選択。(当然ながら、ここで財布を選択して、実際にハンドバッグに取り付けることもできます)
ここから先はチュートリアル。例えば上の画面で「探す」を押すと・・・確かにtile Slimからメロディが流れました。
逆にtile Slimのボタンをダブルクリックすると・・・かなり大きな音量でスマホからメロディが流れました。この「ダブルクリック」ってのがポイント。ダブルクリックなので誤動作の可能性が低くなります。実際に渡しはtile Slimを財布に入れて1週間以上経ちますが、一度も誤動作はありません。
初期設定が終わると、iPhoneが「アプリに位置情報の提供を許可してもよいか?」について聞かれます。当然ながら「常に許可」を選択。
以上でメインメニューに遷移します。上の「地図アイコン」をクリックすると、tileの場所が地図で表示されます(上は日本地図になってますが、当然ながらGoogle Mapのように拡大することも可能)。
「財布」を選択すると「探す」が選択できます。この「探す」をタップすると、tileからメロディが流れます。
Bluetoothの範囲外になると「探す」のボタンが「見つかったら通知」に変わります。この「Bluetoothの範囲外になった時の挙動」については別の記事で紹介します。
tileを財布に入れてみた
以上がtileの使用方法の紹介です。
次に財布に入れてみた感想を紹介します。
私の財布は薄い財布なので、tile Slimを入れることで、かさばらないかが心配でした。
とりあえず上の写真のようにカードを置くに入れる感覚で貼り付けてみました。
tileの上にお札を入れました。
閉じた状態。正直「tileを入れてない時と、見た目はほとんど変わらない」というのが第一印象。
側面から薄さの確認。
本当にtile Slimが入ってるのか?と心配になるレベル。
tile Slimは本当に薄い。これなら財布に入れても気にならない。
(abrasusで気にならないレベルなので、通常の財布だと更に気にならないはず)
1週間使ってみた感想
はっきり言って「最高」です!
当然ながら、この1週間で再度財布をなくした訳ではありません。
でも、この「財布にtileが入ってる安心感」というのは絶大です。
この感覚は、実際に使用してみないと分かりづらいと思います。一度tileを使ってしまうと「tileを財布に入れていない事が逆に怖くなる」レベルの安心感です。
紛失シーンだけではなく、例えば少しでも財布の所在が気になったらスマホを見て自分の財布があることを確認できる。
例えば電車に乗っててカバンに財布を入れたかの確認など、わざわざカバンをゴソゴソと探さなくても、スマホで一発で確認できる。
これ、本当に一度購入したらその便利さに手放せなくなります。
大げさではなく、今年購入したアイテムで一番満足度が高いかかもしれません。
次回はtile Mateとの比較、tileコミュニティの実験について紹介したいと思います。
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