前回の投稿でVIRLをPacket.netに・・・という話題を共有しましたが、それだけだと無責任だと思ったので(笑)、実際に使ってみた感想を紹介します。もしかしたら、英語でも後ほど同記事をポストするかもです。
最近Twitterでも私のブログを見てくださっている方もいるみたいですし。
正直
嬉しい!!!
です。
VIRLをPacket.netへデプロイするまでの感想
デプロイするための手順
私は家のMacBookAirからデプロイを行いました。
ちなみに、CiscoのサイトではローカルサーバーにVIRLを入れた後にPacket.netへ転送する方法と、ローカルサーバーには一切VIRLを入れないでPacket.net側で新規にデプロイする方法の2種類が紹介されています。私は後者を選びました。
手順はCiscoサイトを参考にして頂ければ良いかと思います。
手順を見ればわかるのですが、ぱっと見ると、非常に複雑に感じると思います。アプリ開発とかに馴染みがない方なら、手順を見るだけでくじけるかも。。
でも、実際は本当に手順通りにやれば問題ないはずです。個人的にはMacかLinuxでやるのがオススメです。理由はこの場では割愛します。
Macで手順にそって操作を勧めていけば、全く問題なくデプロイができるはずです。
私は初回のデプロイの手順を完了させるのに約30分程度かかりました。terraform/git/vpnソフト(tunnelback)の導入を含めてです。後述しますが、2回目以降はterraform apply .だけなので作業自体は一瞬です。作業自体はね・・・
デプロイするのにかかる時間
前回の記事でも記載した、一番気になる点ですね。
私が検証した結果としては、以下の操作の合計が約40分でした。
- Packet.net側で初期マシンの構築(10分程度)
- 初期マシン構築後の、VIRL設定(30分程度)
上記の2つのプロセスは、一度バッチ(terraform apply .)を行った後は全て自動で行われます。
でも、やはり合計40分かかるのは正直辛いです。「これからラボ練習しようぜ!」と思ってから時間を待たされるのはモチベーション低下に繋がりますから・・・。
デプロイ後の感想
では、次にVIRLをPacket.netにデプロイした後の感想を。
私が利用したトポロジはINEのCCIE SP用のトポロジです。
- IOSv:10台
- IOS_XRv:4台
Type-1のプランだと全起動はできなかった
Type-1とはPacket.netの2つめの規模(32GBメモリ)のプランです。1hrで$0.40です。非常にお得ですね。
残念ながら、このプランでは全てのルーターの起動は出来ませんでした。具体的には残り4つのルーターを起動する時にメモリ不足で起動出来ません。
次にType-3のプラン(128GBメモリ)で試してみました。こちらだと何の問題もなく全14台のルーターの起動に成功しました。
ちなみに、terraformで自動実行する時にType-3のプランを利用するにはsetting.tfを以下のように変更します。
variable "packet_machine_type" { description = "set to the required machine type, for example baremetal_1 or baremetal_3. See Packet.net for more details" default = "baremetal_3" }
通常の上記の”baremetal_3″のところが”baremetal_1″になっているはずです。
なので、ine.comのCCIE SP用トポロジを起動させる為にはType-3のプランの利用が必須です。ただ、Type-3は1hrで$1.75もするので、かなりコスパが悪くなりますね・・・
Type-2を選びたいところですが、setting.tfを見ると、Type-1かType-3しか用意されていないようです。恐らく、Packet.netのイメージレポジトリの方の話だと推測します。
応答速度は、まぁまぁ
実際にine.comのCCIE SP用トポロジを起動させてtelnetしてみた感想ですが、応答速度は多少のラグはあるものの、全く使えないレベルではありません。ine.comのレンタルラックの応答速度とほとんど同じです。Packet.netの拠点が海外にあるからしかたないのでしょうね。
もちろん、ローカルとは比べ物にならないので、これは一度試してみて感覚を確かめて頂いた方が良いと思います。
2回目以降のデプロイは簡単
Packet.netは時間当たりの課金なので、検証を終えたらサーバーを消してしまう運用になると思われます。
2回目以降のデプロイは、terraform apply .をするだけ(厳密には、その後に取得したVPNファイルをVPNソフトに再読み込みが必要)なので、非常にお手軽です。
お手軽なのですが、もちろん40分のデプロイはもう一度覚悟する必要があります。
結論
以上が今回VIRL on Packet.netを試してみた感想です。
要約すると
- デプロイ手順は手順書見た瞬間はげんなりするが、実際やってみたら簡単
- 2回目以降のデプロイはもっと簡単
- でも、一回のデプロイに40分もかかる・・・
- しかも、ine.comのトポロジを起動するにはType-3という高いプランを利用する必要がある
- コマンド入力等の応答速度はまぁまぁ
となりました。
じゃあ、私が今後も使うかと言うと・・・ine.comのラックレンタルトークンが2,000も残ってるから、本当に必要な時はこっちを使うかも(笑)。
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