この記事は以下の記事の続きです。
前回の記事のコメントを「AS65000さん」から頂きまして、ぶっちゃけその回答が正解となります。
つまり、「NSSAの場合、出口がABRだけとは限らない」からデフォルトルートをABRがデフォルトでは広報しないんですね。
NSSAは出口がABR以外にもある
OSPFのStubby AreaのABRは、特に明示的に指定しなくてもABRがStubby Areaの中にデフォルトルートを広報します。(その代わりに、LSA-5とLSA-4をStubby Area内に入れません)
でも、NSSA(Not so stubby area)の場合は、明示的に指定しないとデフォルトルートを広報しません。
これは何故か?が今回の趣旨でしたよね。
で、その主な理由は「NSSAは出口がABR以外にもある」からです。
上記のArea2を見てください(何度も言いますが、iPad Proで書きました!)。
Area2はNSSAです。で、R3がASBRになっています。
この時、R3が(上記の例だとEIGRP)のデフォルトルートを広報したとします。で、R4もABRとしてArea2にデフォルトルートを広報したら、Area2に2つのデフォルトルートが存在する事になりますよね。
なので、デフォルトルートをどの出口から広報するかを明示的に指定するために、ABRでデフォルトルートを広報するかを決定する必要があるのです。
nssaでのデフォルトルート作成のおさらい
ちなみに、デフォルトルートの作成は「default-information originate(always)」が有名ですが、nssaの場合は「area エリア番号 nssa default-information-originate」となります。
nssaでデフォルトルートを作成する局面なんて実務ではほとんどないと思います(てか、nssa自体に出くわすことが殆どない)。でも、CCIEのラボだと出てこないとは限らないので、ine.comのworkbookなどで感覚をつかんでおくことは非常に重要です。
余談
実は、このネタを記事にしている時に「広報されるLSAタイプによるデフォルトルートの優先順位」なども考慮に入れようと思ったのですが、実機検証を行っているうちに自分の考えが間違っていることに気付いたり・・・
やっぱり実機検証は必須だと改めて感じることが出来ました。また、間違っている箇所がありましたら、コメントください。
この記事の内容がすんなり理解出来なかった方は、INE.comのWorkbookをマスター出来ていない可能性が高いです。
INEのOSPFセクションを何度も繰り返してください。私はINEのOSPFセクションを全て1時間程度で終わらせれます。
また、以下のOfficial Guide Vol1のOSPFセクションを読み直してください。まだ購入していない方、小手先の勉強でCCIE合格は無理です。必要な書籍は購入して、しっかり体系だった勉強をしましょう。勉強に重要な書籍をケチって回り道をしても、ラボ試験にFailしたら結局時間と費用を無駄にします。
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