ITILの試験に研修なしで2日で効率的に合格する勉強方法

この記事は約11分で読めます。
スポンサーリンク

ITIL foundation(シラバス2011)を取得しました。

ITILの取得を決めてから勉強を開始し、合格するまでの日数は3日、間1日は仕事で一切勉強ができなかったので、勉強した期間は2日という短期間です。研修なしです。

研修の受講も考えたのですが、期間的制約もあって受講せず、全て自習でのITIL取得です。

IMG_0259

 

ITILの勉強紹介の前に・・・

受験料が上がっています!

何故か殆どのITIL関係のサイトで記載がないのですが、今年になってから受験料が上がっています。

去年までは税抜きで20,160円だったのですが、今年から28,080円(税抜き26,000円)となっています。CCNAなどのシスコ試験も最近値上げしたし、やっぱり円安の影響もあるのでしょうか。

正直、かなりの値上げだと感じました。私の場合は会社が受験費用を負担してくれる予定だったのですが、やはり不合格で払ってもらうのは申し訳ないので、絶対に一発合格を狙っていこうと考えました。

ちなみに、私はCCIEの筆記・ラボ含めて一発合格しているので、ある意味このペースを継続したいとも思っていました。(VCIX-NVは一回落ちているのですが、いまだにVMWare側の環境構築ミスだと思っています。。)

2日だけの勉強で合格するには相当の覚悟が必要です

実際に試してみた感想ですが、2日間だけの学習期間での合格はかなり辛かったです。特に2日目の土曜日は、起きている間ほとんどITILの勉強だけをしていました。

多分、これが3日になるとぐっと楽になっていた気がします。

この記事を読んでいる方で本当に2日の自習だけで合格を目指している方は相当の覚悟が必要です。精神的にもかなり、きます(笑)

ITIL受験前の私のスペックなど

勉強前の私のITIL関係の知識レベルは0

勉強を始める前の私の知識レベルですが、ITILの勉強は一切やったことがありませんでした。

このブログを読まれた事のある方はご存知でしょうが、IT業界の経験はそれなりにあります。その程度の知識レベルでした。

ITIL foundation受験の動機

そもそも、今回なぜITILを受験したか?ですが、一番の理由は、会社の方針として取得が必要になったからです。

でも、ITIL自体を理解する事で、今後の業務でも活用出来るかと思っていました。

なぜ2日で取得しようと思ったか?

近い将来仕事が忙しくなりそうだったので、早く取得するにこしたことはないと考えていました。

でも、初めから2日の勉強で試験に合格出来るとは思っていませんでした。ネットの他の方の体験記を見ても2週間くらいの勉強をされている方が殆どだったので。

なので、2日で合格出来たのは完全に結果論です。具体的には木曜日から勉強を開始して、金曜日は一切勉強出来ず、土曜日に追い込みをかけて、本日の日曜日に受験して無事合格する事が出来ました。

ITILの研修の受講も考えたが、断念

ネットの情報や周りの人の話を聞くと、ITILに合格するだけなら研修を受ける事が最も効率的&近道のようです。

3日程の研修で最後に試験もついて、合格率もほぼ100%らしい。

会社も研修の受講料を負担してくれそうだったので、実は初めは研修を受講してサクッと取得しようと思っていました。

でも、研修の空きを見ると1週間以上待たないといけない・・・そんなに長い間モヤモヤしながら待つのも嫌だったので、研修を受講せずに、自習で合格を目指す事にしました。

私の勉強方針サマリ

上記を踏まえて、以下の方針を立てる事にしました。

  • 外部研修を受けずに、自習で合格を目指す
  • 可能な限り短期間で合格を目指す
  • とは言っても、ウェブの問題集をひたすら解く訳ではなく、ITILの内容も理解する
  • 受験料が上がっている事もあり、絶対に一発合格を目指す!

私の学習方針と同じ思いでITILの勉強&合格を目指す方には私の勉強方法が多少なりとも参考になると思います。

では、いよいよ勉強方法の紹介をしていきますね。

勉強方法

使用した教材

私が使用した教材は以下です。利用後の簡単な感想も書いてみますね。

書籍

短期間での合格を目指すなら、必須です。

ネットで見てみると、上記の書籍は定番のようですね。黄色い表紙なので、黄色本とも言われているみたいです(資格の本って何故か色で通称ができてることが多いですね)

私も書店で購入しました。

他の方の体験記を見ると、合格に必須ではないと書いている所もちらほらありました。

でも、短期間で合格するにはマストだと感じました。理由は後述します。

 

通称白本。これも定番のようです。

こちらも書店で購入しました。短期間で合格する為に、とりあえずネットの情報だけを鵜呑みにせずに、考えられる情報は全て得ようと思ったので。

結論から言うと、この書籍は「短期間での合格」には不要と感じました。この理由も後述します。

ネットの問題集

無料de試験:ITIL V3 Foundation試験

無料にも関わらず、膨大な量の問題を試す事が出来ます。このサイトで試験の練習を重ねる事が、短期間合格の近道です。

でも、初めからこの問題集を試す事は強くお勧めしません!この理由に付いても後述します。

具体的な勉強方法

では、いよいよ効率的な短期間での勉強方法を紹介します。

いきなりネットの問題集に手をつけてはいけない!

私は初めは短期間での合格を実現したいがために、上記の無料サイトの問題集を解いていたのですが、、、

全くITILの用語が頭に入ってこない・・・

結果として、単純に回答だけを覚えてしまっている感覚だけが残りました。これだと本番の準備になりません。

では、何故ITILの用語が頭に入ってこないか?ですが、ITILで利用する用語の関連は問題集を解く事では身に付かないからでした。

ITILの試験の質問のかなりの割合は、ITILの用語(言葉)を理解している事が必須となります。例えば「機能」とか「プロセス」という言葉。これらの言葉はIT業界で働いている人は日常でも使っていると思われますが、ITILでの意味とは違う場合があります。

これらは単純に問題集をひたすら解いていても、ただの遠回りです。

黄色本を利用して、体系的にITILの基礎を理解する

なので、まずは多少時間がかかっても、黄色本を読んで理解する事。これがITILを短期間で合格する為に初めにするべき事です。結果的にこれが近道だったと合格した後に自信を持って言えます。

黄色本を読んで、ITILの用語をService Lifecycleのどのフェーズにマッピングされているかをざっくり理解するのです。

歴史の勉強も、単語だけを覚えるのは中々大変ですが、タイムラインに沿って物語を理解しているとすんなり頭に入りますよね。それと同じ要領で勉強します。

 

私は問題集で撃沈した後、初日の半分を、黄色本に全てを捧げる事にしました。超集中して理解する事に全エネルギーを注ぎました。もちろん仕事があるので、休憩時間やトイレの時間等、考えられる隙間時間を全て使って黄色本の内容を頭に叩き込みました。

黄色本を利用してITILのストーリーをざっくり把握できると、めちゃめちゃ量があるITILの単語も記憶しやすいはずです。

概要を理解したあとは、ひたすらひたすら用語を記憶しました。

ここまでを初日の夜(19時くらい?)まで行いました。

黄色本を理解した後に、再度問題集にチャレンジする

黄色本で体系的にITILの概要を理解した後に、ようやく問題集にチャレンジします。私は一回撃沈した後の再チャレンジでしたが。

全体を把握した後なら、問題集をやっても歯が立たない事はないはずです。

問題集の問題は膨大にあるのですが、私は4時間くらいずーーーーっとやりました。解きまくりました。

もちろん休憩時間も必要ですが、1回の休憩時間は5分程度にとどめます。そうしないとITILの世界が頭から抜けてしまうので。

解いている時に全然理解出来ない、単語がわからないものはメモしておきます。一つ一つ分からない箇所について黄色本に立ち戻ると時間ロスなので、とりあえず可能な限り全部やってメモします。

問題の答自体が解らないけど偶然正解だった箇所も、不正解と見なしてメモしておきます。ここで自分に甘くしてもメリットは一切ありません。

ここまでで23時くらいです。

再度黄色本やネットを利用して解らなかった箇所を勉強する

上記で出てきた解らない箇所のメモを利用して再度自分の苦手な分野を勉強します。黄色本やネットでググったりすると効率的に理解度が深まるはずです。

初めの黄色本の勉強をしっかりやってると、この作業は1時間くらいで終わるはずです。

これで初日はおしまいです。

何度も何度も問題集の千本ノック!!!

次の日(金曜日)は通勤の時間含め仕事で全くITILの勉強はできませんでした。金曜日の朝に土曜日の受験を早々諦めて、土曜日の勉強の進捗度合いによって受験の日を決める事に。

土曜のAMから、再度ひたすらひたすら上記の問題種を解く事に全ての力を注ぎました。ここまできたら、自分が受験するレベルに達しているか、定量的に判断出来るはずです。私は土曜日は6時に起床して2時間程勉強した時点で受験するレベルに達したと判断してピアソンから次の日(日曜日)の受験を申し込みました。

ITILはプロメトリックとピアソンの2種類の機関を選択出来るのですが、何故私はピアソンを選んだかは後述します。

この頃の問題集の解き方ですが、解らない箇所をメモしてから黄色本で再度復習の流れは変わりません。

でも、この時点になると前回よりはるかに解けなかった問題が減っているはずなので、「内容自体が解らない」という精神的負担はかなり減っているはずです。そもそもこの時点で解らない問題が多数残っていたら受験の申し込み自体をしてはいけません。

私は土曜日のPMも全く同じ方法で繰り返し繰り返し問題集を解きました。

テスト当日

で、本日受験に行ってきました。私はCCNA/CCNP/CCIEの筆記を受ける時も絶対に朝一番(通常は9時)に受験すると決めています。その方が、勉強した内容が頭に残っているからです。

ピアソンのパソコンに向かって5分で勝利を確信しました。

上記の黄色本と問題集を確実にこなしていると、10分程度で40問(全問)をとりあえず回答出来るはずです。私は10分程度で全問回答して、念のためさらに10分使って選択間違いがないかをチェックしました。初めの10分で間違いなく合格ラインの26問は超えている事を確信していたのですが、念のため。

さすがに終了ボタンを押す時には緊張しましたが、結果は上の画像の通り、1問不正解の97点でした。

ITIL Foundationは初心者向けの試験と言われる事が多いですが、やはり合格したらスッキリしますね。会社からの指示もあったので、ホッとしました。

サマリ

と言う訳で、私は無事2日の自習だけでITIL Foundationに合格する事が出来ました。

何度も繰り返して言いますが、私は3日前までITILの勉強を一切やったことがなかったので、誰でも上記の方法を忠実に行えば2日で合格出来るのでは?と思います。

合格した後に再度振り返って感じる事は、やはり初めから問題集に長時間突撃しなかった事が勝因の一つだと思います。黄色本でITILの概念・用語をまんべんなく理解する事が最も重要です。

以下、その他の備考情報です。

なぜプロメトリックじゃなくてピアソンを利用したか?

これは単純に「ピアソンじゃないと次の日受験が出来なかった」からです。受験料はどちらも同じです。

実は始めはプロメトリックじゃないと受験出来ないと思っていたので、プロメトリックに登録しました。

でも、これは私の住んでる地域だけかもしれませんが、プロメトリックだと受験出来る日が早くて月曜日だったんです。もしかしたらプロメトリックだと次の日に受験する事はできないのかもしれません。

その後にピアソンでも受験出来る事を知って、ピアソンの受験センターを確認した所、いくつか(秋葉原とか)は次の日でも受験出来る事を知りました。

この手のIT資格は、自分が合格出来る手応えを感じたら、可能な限り早めに受験するのが定石だと思っています。今回も早く受験出来て本当に良かったと思います。

研修を受講出来るなら、受講するべきか?

受講出来るんだったら、間違いなく受講するべきです。

自習で合格した後に振り返ると、最も苦労した事はITILの全体像を把握することだったと断言出来ます。

恐らく研修だったら専門の講師が体系だって教えてくれるはずです。分からない事も質問出来るはずです。絶対自習よりも近道ですし、ムダなエネルギーも使わなくて済むでしょう。

白本はなぜ使わなかったか?

私は白本も購入しましたが、結局は利用しませんでした。

私は短期間での合格を目指したので、結果的に

  1. ITILの概要を理解する
  2. 問題集をひたすら繰り返す
  3. 「1」に戻る

をやりまくる方針で学習を進めました。書籍での理解・復習は「1」に必要なのですが、私は黄色本で十分でした。また、短期間での合格のためには、複数の参考書を利用するよりも1つの参考書を極めた方がいいと判断しました。

結果的にそれが正しかったと思います。

時間があったら黄色本と白本両方やるのは理解度を深める意味でも良いと思いますけどね。

黄色本は必須?

私の学習方法では、黄色本は必須です。

(初めから問題をひたすら解くのではなく)ITILの概要を理解する事が最も重要です。

ITIL関係の情報はネットにも沢山ありますが、全ての情報が体系的に存在しているわけではありません。情報収集するだけでも多大なる時間を費やす必要があります。

なので、書籍を購入して概要を頭に叩き込む事は、短期間での合格を目指す上で必須事項です。ケチらず素直に買いましょう。

KindleのIT書籍(ネットワーク含)は現在最大60%OFFキャンペーンをやってます。ブログで紹介した書籍「インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門」も実質半額になってます。

コメント

  1. 匿名 より:

    これからITILを受けるので参考にさせてもらいます

タイトルとURLをコピーしました