当記事はネットワーク初心者向けです。CCNA/CCNP/CCIEを勉強されている方は既にご存知の事だと思います。
ネットワーク基礎の一歩を踏み出す時に避けて通れない単語「ダイナミックルーティング」です。
ダイナミックルーティングって何か難しそうな響きありますよね
ネットワークを初めてかじり始めた頃には「ダイナミックルーティング」という言葉を聞いただけで「得体の知れない何か恐ろしいもの。厄介なもの。」の感じがして身構えてしまうものです。
何か、ダイナミックって聞くだけで「複雑そう」「難しそう」って印象を受けるのです。実際、ネットワークを勉強し始めた頃の私もそうでしたし、今CCNA勉強真っ盛りの同僚も同じ意見でした。
ダイナミックルーティングって聞くだけで一気に敷居が高くなった感覚があって、それ以上のネットワークの勉強に躊躇してしまう人もいるのではないでしょうか?
ダイナミックルーティングの種類なんて数えるくらいしかないです
上記の様な印象を初心者に持たせてしまう一つの原因として、ネットワーク基礎の解説書の説明があると思います。
殆どの参考書で「ダイナミックルーティングとは、ネットワークの経路を動的に交換する仕組みである」とか「様々なダイナミックルーティングのプロトコルが存在する」とか、、やけに「ダイナミックルーティングって奴は、難しくて手強いやつだぞ」みたいなイメージで書いています。
実際は、全然そんなたいした事ないです。
まず、ダイナミックルーティングの数ですが、世界で一般的に使われているダイナミックルーティングのプロトコルなんて以下くらいしかありません。(IS-ISとかODRとかは普通使わないでしょう)
- RIP(v1,v2)
- OSPF
- EIGRP
- BGP
たった4つです。ね?少ないでしょ?
ダイナミックルーティングは簡単です
そりゃCCIEレベルの勉強をするとなると、プロトコルの仕様レベルで理解が必要なので結果的に複雑な事を勉強する必要がありますが、一般的な設定を行うレベルだとスタティックルーティング(静的経路設定)よりもシンプルです。
例えば、EIGRPの場合だと
R1(config)#router eigrp 1 R1(config-router)#network 0.0.0.0 255.255.255.255
これを対象のルーター全てにやるだけで基本的に全ての経路の交換が出来ますし、ループフリーのルーティングが実現出来ます。(実務でこれはやらないでくださいね。あくまでも例として説明しているだけなので)
なので、臆せずに勉強してみましょう
勉強って「難しいものをこれから勉強する」と思って手を出すと、途中で疲れてしまって挫折する事が多々あります。
ダイナミックルーティングは初心者の方が想像するよりも遥かに簡単なものですので、是非臆せずにチャレンジしてもらいたいものです。
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