これは、他のCCIEに合格した先駆者様のブログでも同様の事を書いている場合が多いですね。
ご存じのとおりCCIEを取得するためにはWritten(筆記)とラボの両方に合格する必要がありませす。
Writtenとラボはシリアルに受験する必要があります。つまり、Writtenに合格して初めてラボ試験に申し込む資格を得ることができるわけです。
でも、CCIEの学習を始めた早い段階でWrittenを受けたほうがよい訳ではありません。
むしろWrittenはラボ受験を目標としている日程の直前(せいぜい2~4週間前)に受験することを当ブログではお勧めします。
何故、Writtenはラボ直前まで受験しない方が良いか?
CCIE Writtenはラボ受験の為の前提ですが、以下の有効期限が存在します。
- Written合格後18か月以内にラボを「受験」しなければ、再度Writtenを受験し合格する必要が出てくる。
- 仮に1度目のラボが不合格だった場合、12か月以内にラボを「再受験」しなければ、再度Writtenを受験し合格する必要が出てくる。
- さらに、Written自体に3年の有効期限があるため、3年を超えてしまうと上記にかかわらずWrittenが失効してしまう。もちろんその場合は、再度Writtenを受験する必要が出ます。
3については通常のベンダー資格と同じですよね。CCIEでエグいのが1と2です。
仮にCCIEの勉強を始めて1か月間Written用に猛勉強し合格したとします。その瞬間からラボ受験の権利のタイムリミットカウンターが動き始めるのです。ラボ試験の対策は超集中して猛勉強しても恐らく9か月はかかります(過去の記事「CCNAからCCIE合格までの学習期間」の通り、私はCCNPの勉強時にCCIEを意識し始めており、それからCCIEラボ合格までおよそ9か月です)。
かなりギリギリですよね。
仮にラボ対策が思ったよりもはかどらなかった場合、2つの選択肢に迫られます。「ダメもとでラボ試験にチャレンジするか?」と「CCIE Writtenを失効させて、ラボ試験の準備が整った後に再度CCIE Writtenを受験する」です。
初めの選択肢(ダメ元ラボチャレンジ案)は、無謀です。15万を捨てて得られるものは次へのラボ受験延長の権利と、ラボを受験した経験だけです。なので、恐らく後者案(CCIE Writtenを一度失効させる」を選ぶでしょう。
特にCCIEラボはV5になってからRetake Policyが厳しくなっています。仮に複数回ラボがFailだった場合は、その回数に応じて再受験が可能な日がどんどん伸びてしまいます。その為、初めのラボ受験は特に事前準備を盤石にしておく必要があります。
そんな状態で、Writtenの失効日を気にしたくないですよね?じゃあ初めからWrittenはラボ直前でいいじゃないですか。
殆どの方がWritten合格が目標ではないはずです。Writtenだけだと殆どの会社だとCCIEに合格したと認めてもらえませんし、転職活動の履歴書にも書けません。
Writtenさえ受けなければ、自分のペースでラボ対策ができる
CCIEの勉強について、私はダラダラと長期間かけて学習するよりも、集中的に学習して短期間でCCIEを受験することを推奨しています。しかし、それと心にゆとりを持つことは全くの別物です。
それなりにゆとりを持って勉強できないと、周りにも迷惑をかけてしまいます。無理をして体調を崩してしまうと元も子もありません。自分から足枷をはめる必要はありません。
Writtenとラボは全くの別物である
とよく言われます。難易度という意味で、私も同感です。また、Blueprintの範囲も違います。
ただ、重なっている部分も多々ありますので、ラボとWrittenを並行して勉強することはなんら問題ないはずです。私は初めからラボ対策でCCIEの勉強を開始しましたが、それが後のWritten対策に非常に役立ちました。
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