その1の続きです。気合い入れて行きましょう!!
OSPFの問題切り分けの第一歩は「ネイバーが張れているか?」と「ネイバーは張れているけど通信できない?」の違いだと思います。前者が成立していなければ、後者は絶対に不可です(OSPFの視点だけ考えると)。その辺を念頭に入れて、この記事を読んでください。
4. エリアが間違っている
これも基本中の基本ですね。だからこそ焦っている時は忘れます。
ネイバーを張ろうとしているルーター間で設定しているエリアが違っている場合は、ネイバー確率に失敗しますね。
「sh ip o int bri」でnetworkコマンドの結果の各インターフェースに設定されたエリアの確認が出来ます。
「debug ip ospf adj」とかだと以下のメッセージが表示されて明らかです。
R10#debug ip ospf adj OSPF adjacency debugging is on R10# OSPF-1 ADJ Gi1/0.108: Rcv pkt from 155.1.108.8, area 0.0.0.3, mismatched area 0.0.0.4 in the header
でも、面倒くさい(失礼!そんな暇ない)ので「sh run | s ospf」とかでサクッと確認した方が、私は早いと感じます。
おさらいですが、ネイバーを張る最低限の条件は以下でしたよね。重要なので今後も何度も取り上げます。
- エリアIDが同じ
- ネットワークマスクが同じ
- スタブエリアフラグ
- 認証データ
- Hello/Deadインターバル
5. Virtual linkの設定が間違っている
よくミスるパターンです。バーチャルリンクの書式、覚えていますか?
- area エリア名 virtual-link ルーターID
「ルーターID」ですよ!?対向のIPじゃないですよ?
これは場合によっては切り分けが困難です。なぜならば、パラメータの「ルーターID」を先入観で「対向IPアドレス」と思い込んでしまった場合、showコマンドで何度も間違っている箇所を見ているのに、見落とす可能性があるからです。
6. Sham linkの設定が間違っている
一方、sham linkの場合はIPアドレスを指定します。
- area エリア名 sham-link SourceIPアドレス DestIPアドレス
この辺は、少しでも心配になったらContext Helpを使いましょう。心配になる箇所は山ほどあるので、少しでも気になる箇所は早めにクリアにすべきです。
R8(config-router)#area 1 sham-link ? A.B.C.D IP addr associated with sham-link source R8(config-router)#area 1 sham-link 1.1.1.1 ? A.B.C.D IP addr associated with sham-link destination
これで、確実ですよね?
ここまでで、2回目も終了です
うーん、こうやって列挙してみるとOSPFは怪しい箇所が沢山ありますね。問題となりえる箇所をどれだけ知っているか、これはTshoot時に非常に大きな武器になりますので必ずこのブログを復習してください。
このコーナーはまだまだ続きます。是非参考にしてください。
この記事の内容がすんなり理解出来なかった方は、INEのWorkbookをマスター出来ていない可能性が高いです。
INEのOSPFセクションを何度も繰り返してください。私はINEのOSPFセクションを全て1時間程度で終わらせれます。
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コメント
何時も楽しみに見てます!
CCIEとりたいな~
コメントありがとうございます。いつも見てくれてる人いたんですね!
出来るだけ有用な情報を共有したいと思うので、また是非来てください。
ただ、ちょっと仕事が忙しくなってきたので今まで見たいに毎日更新は難しくなりそうです。