AnkerのUSB-C対応ACアダプタ「PowerPort I PD」を購入したのでレビューします。
60Wの合計出力が可能との事ですが、実際に60W出力されているかもワットチェッカーを使用して確認してみました。
結果としては・・・意外な結果になりました。
購入の動機
簡単に言うと「数週間後に控えているフィンランド旅行に持っていくため」です。
私の家のガジェットは基本的に以下のインターフェースで充電します。
- iPhoneやiPadなど:通常のUSBの口を使用(スマホ側はライトニングなど様々)
- MacBook12インチや任天堂Switch:USB-Cの口を使用
つまり「通常のUSB(USB-A)」と「USB-C」が中心です。
数年前はUSB-Aだけを考えたら良かったのですが、最近になって急にUSB-Cの利用頻度が増えてきました。これからもUSB-Cのデバイスが増えてくると予想されます。
旅行の話の前に、家での充電の話を先に。
家でUSB-Aのデバイスを充電する際には以下のACアダプタを使用しています。
未だにこのACアダプタは強くオススメできる商品です。最大60Wもの出力に対応しており、10ポートのUSB-Aを搭載しているため、USB-Aを使用するデバイスだけだったら、このACアダプタで十分なのです。本当に買ってよかったと思っている製品です。
次にUSB-Cですが、こちらはガジェットに付いてきたアダプタを使用しています。例えばMacBookだったらMacBookについてきたApple純正のACアダプタ。任天堂スイッチも、本体に付いてきたACアダプタを使用しています。
こちらも本当は「一つのACに統一したい」のですが、残念ながら現時点では私の要件をすべて満たすACアダプタが存在しないのです。
ここでの要件とは
- 最低5つのUSB-Cデバイスを「同時に」充電できる
- 「それぞれのポートで」「最低30Wの」出力ができる
快適に使用するためには上記の両方が理想ですが、特に大事なのが「2」の「最大出力」です。
昨今のモバイルデバイス(特にノートパソコン)は充電時に要求する出力が非常に大きい。MacBook12インチ程度だったら30Wで大丈夫ですが、ノートパソコンによっては65Wのアダプタじゃないと「充電より使用電力が上回って、バッテリーが減ってしまう」現象に陥ることもある。
なので、最低でも30Wの出力をそれぞれのポートで実現できないとダメなのです。
話を戻します。
なので、現時点で「家でUSB-CとUSB-A両方のデバイスを同時に快適に充電できるACアダプタ」は、諦めています。
でも、旅行時は別です。
旅行時は「持ち運ぶものは少なく、コンパクトに」ってのが大原則なので、以下の要件が満たされていたらとりあえずOK。
- 1つのACアダプタでUSB-CとUSB-A両方のデバイスの充電ができる
- とりあえずUSB-Cのポートが30Wの出力があれば大丈夫
この要件が満たされていたら、そのアダプタ一つを持っていくだけで、旅行に持っていく殆どのデバイスを快適に充電できます。
さらに、今回は以下のモバイルバッテリーを購入しました。
このモバイルバッテリーは「1つのUSB-C」「1つのUSB-A」ポートを持っていて、さらに「45W」の出力が可能です。
なので上に書いた要件のACアダプタがあればモバイルバッテリーも併用して快適な旅行ができるというもの。
前置きが長くなってしまいましたが、、そういう訳で、ネットで色々調べた結果、以下の製品が最適だと思いました。
>>Anker PowerPort I PD(アマゾン公式)
ACアダプタに同様の要件を求めている方!言いたいことは解ります!
この製品と何が違うのか?って事ですよね?
そうなんです。上記の2つの製品は両方とも以下の仕様となっています。
- 4つのUSB-Aポート、1つのUSB-Cポート
- 合計で60Wの出力に対応
- USB-Cは30Wの出力に対応
でも「PowerPort I PD」の方が数百円安い!
なぜか?
色々調べた結果、以下くらいしか差異がなさそうでした。
- 「PowerPort I PD」は外がプラスチック。一方、「PowerPort+ 5」は外がアルミっぽい外装。
・・・それだけなら絶対に安いほうが良い!
あと、どうやら「PowerPort+ 5」の方が先発製品らしいので、レビュー数が多い。なので「PowerPort I PD」のレビューに興味がある人も多いのではと思い、試しに購入してみることにしました。
外観の紹介
Amazonで購入しました。
上に書いたとおり「Power Deluxe」と同時に購入したのでこんな感じで到着。
外箱はこんな感じ。いつものAnkerの製品らしく、シンプル。
背面はこんな感じ。「America’s Leading USBV Charging Brand」なんですね。知らなかった。
中を開けてみました。これも見慣れた包装。本体がビニールで包装されてるのもいつもどおり。
付属品は以下の通り。
- 本体
- コンセントに繋ぐためのケーブル
- 保証書と説明書
ただのACアダプタなので至ってシンプル。
ACアダプタを挿すと、自動的に電源が入ります。青色のLEDが点灯して通電していることがわかるのは良い感じ。見た瞬間にプラスチックだとわかります。確かに安っぽいのですが、機能的に問題がなかったら良し。だって、ただのACアダプタですから。
ちなみに電源コードはACアダプタでよくあるコードです。
上の口がUSB-C。他の4つはUSB-A、つまり通常のUSBでの充電に使用します。
これだけあれば、少なくとも旅行時には不便しなそう。
ワットチェッカーを使用して充電時のワットを計測してみた!
さて!ここからが本番です!
この製品を購入する人は以下が気になるのではないでしょうか。少なくとも私は気になりました。
- USB-Cから本当に「30W」の出力がされているか?
- 合計で「60W」の出力が本当に可能か?
これを計測するために、壁コンと本体の間にワットチェッカーを接続して実際に計ってみることにしました。
ちなみにワットチェッカーは一家に一台あると何かと便利です。
シナリオ1:USB-Cだけ使用(30Wの出力が期待)
まずは、一緒に購入したCheeroの「Power Deluxe」を充電してみることにしました。
このモバイルバッテリーはUSB-C経由でのPD(Power Delivery)に対応しています。つまり「30W」での充電に対応しています。
こんな感じでPower Deluxeと接続してみました。Power Deluxe側はしっかり「PD」で充電できているランプが点灯しています。
このランプです。これが点灯しているのでモバイルバッテリー側は30Wで充電していると認識しているはず・・・
気になるワットチェッカーは・・・
お!しっかり「31W」と表示されています!1W余分ですけど、まぁ誤差でしょう。
この時点でUSB-Cの口からは30Wの出力がなされていることが確認できたので一安心。
シナリオ2:USB-C&USB-Aを1つ利用
次はiPad Proを追加で充電してみました。
結果は・・・
45Wと表示されています。つまり、合計で30W以上の出力ができているので、これも想定通りです!
シナリオ3:USB-Cを1つ&USB-Aを複数利用
USB-Cのポートは1つだけなのですが、USB-Aは複数あるので、USB-Aのポートに複数のデバイスを繋いで充電してみることに。
まずはiPad Miniを追加で接続。
合計57Wの出力になりました。このデバイスの公式値は最大60Wなので、ギリギリですね。
ここでiPhone6s Plusも接続してみました。これでアダプタ側のポートは一杯です。
60WでCAPされると思ったのですが・・・
66W!?
なんと、60Wを超えてしまいました。60Wで制限がかかる仕組みが搭載されていないのでしょうか。
かなり不安になったので、一旦iPhone6s Plusは外すことに。
すると再度60W以内(57W)に収まりました。
まとめ。現時点でUSB-Cを搭載してる優秀なACアダプタ
コスパ・搭載ポート数・搭載ポートの種類を踏まえると非常に優秀なACアダプタだと思います。
今回は実際に複数のデバイスを同時に充電してみて、問題なく充電できることが確認できました。
しかし、60Wを超えて充電「できてしまった」のは驚きです。安全性を考慮して60W以内に収めて使用したほうが無難かもしれません。
ヨーロッパの旅行にも持っていくので、その時に使えたかも含め、近々アップデート予定です。
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