2015年11月11日(水)にvForum 2015 Tokyoに行ってきました。
木曜・金曜と購入したばかりのiPad Proの記事ばかり書いていて、テクニカル関係の記事を最近ほとんど書いてなかったですね。
vForumとは?については、参加前に書いた以下の記事を参照してください。
vForumの参加したセッションの雰囲気
水曜日の朝9時に行きました。受付は既に人がいっぱいで、IT仮想化の人気に驚かされました。
とりあえず参加は初めてだったので、その辺をブラブラ。
久しぶりにHOLでNSX関係のラボをやったり。
仮想化入門っていうセッションを聴講しにいったり。
で、10時になったら「ソリューション展示」のコーナーが開いたので、色んなベンダーさんのコーナーを見に行きました。
12時になったらランチセッションがあって、人形町の今半のお弁当を美味しく頂きました。セッションは「仮想化専用ストレージを活用した高品質なサービス基盤とは?」です。
めちゃめちゃうまかった!vForum最高!って一人で盛り上がってました。
で、お腹いっぱいになったところで、再度ソリューション展示コーナーをブラブラ回って帰ってきました。
個人的な感想
いくつかのセッションと展示コーナーを見た感想ですが、少なくとも日本の仮想化のトレンドは間違いなく「デスクトップ仮想化」に向かっていると感じました。
既にサーバー仮想化は殆どの企業で何らかの形で根付いてしまったので、次なるオポチュニティってところでしょう。
展示コーナーも6割くらいが何らかの形でデスクトップ仮想化に絡んだモノだったのじゃないでしょうか。
VCIX-NVを取得した者として、NSXの展示コーナーは非常に楽しみにしていたのですが、殆どが肩すかしをくらった感じでした。
NSXのSDNを有効活用したソリューションで現実的なモノは殆どなかったのでは。
一方、分散FWを活用したソリューションはそれなりに現実的なモノも多数ありました。これは、私が別の記事で書こうと思っていた内容と重複してしまうのですが、現時点ではSDNよりもNFVの方がユーザーにメリットがあるソリューションを提供出来ると思います。
特に仮想FWの分野です。この分野は間違いなく今後伸びるでしょう。従来のFWの配置では実現出来なかった事が可能になるので。この辺も別記事で取り上げたいと思います。
「デスクトップ仮想化」も「NFVによる仮想FWの配置」も、マクロな視点で見ると同じ脅威に対する対応である事が分かります。すなわち、「セキュリティ」です。この技術を組み合わせるとこれまで複雑化していたセキュリティソリューションがシンプル・安価に行う事が可能になります。
仮想化によるセキュリティ強化。これは今後のシステム構築において常識になっていくのではないでしょうか。
これらを自動化する一つの側面としてSDNは活用されるかもしれませんが、主役ではなくあくまでも脇役として、な気がします。
そういう意味で、自分が考えていたITの方向性が間違っていないと再認識できただけでも非常に価値がある一日だったと感じました。
ちなみに、個人的にCiscoのブースは非常に微妙・・・でした。L2を拡張するだけのソリューションをめちゃめちゃ誇張してアピールしているだけで、こっちが色々突っ込んで質問しても殆ど答えられない有様で。ネットワークのフォーラムじゃない事は分かっているのですが、もう少しユーザに興味を持たせる製品のアピールは出来なかったのかな。
(Ciscoだけではなく、他のネットワークベンダーさんのブースも似た様なものでした。VXLAN対応とかの製品を展示してても、製品のアピール自体出来なかったり。CCIEレベルとまでは言いませんが、やはりテクノロジーをそれまなりに説明出来る人を連れてきておいたほうが良かったのではと人ごとながら感じました・・・)
Tintriのストレージは面白いですね
話が変わりますが、ランチセッションでTintriの具体的な製品内容を始めて拝見しましたが、非常に先見性のあるストレージだと感じました。
私はストレージ設計に携わった事もありますが、ユーザは別にRAIDとか細かいテクノロジー知りたい訳じゃなく、非機能要件が満たされており使いやすい物を求める傾向が高いです。
その視点で仮想環境に特化したストレージはウケがいいと思います。ストレージのレベルで仮想マシン単位でバックアップしたりリストア出来るのはクラウド事業者には非常に魅力的でしょう。さらに、仮想環境毎にストレージ側でIOPSの制御が出来るのは、非常に使い勝手が良さそうでした。
まとめ、めっちゃ面白かった!また次回も行きたいです!
色んなベンダーさんの貴重なお話が聞けて非常に楽しい一日でした。お弁当も美味しかったし!
一方、VCIX-NVが2年の有効期限がある疑惑等、ちょっと微妙な話もありましたが・・・
仮想化に携わる技術者は、短期間で様々な知識を得る&広い側面で仮想化を理解出来るチャンスですので、参加する事を強くお勧めします。
私も来年も絶対に再度参加予定です!
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