iPad ProにはForce Touchが搭載されませんでしたが、冷静になって考えてみると「なくても別にいいんじゃね?」と思い始めました。その理由を書いてみます。
残念ながら、iPad ProにForce Touchは搭載されていなかった
以前の記事で予想した通り、9月10日のApple発表会でiPad Proが発表されました。
ただ、残念ながらiPad ProにはForce Touchは搭載されませんでした。iPhone6sとiPhone6s Plusには搭載されたのですが。。。
個人的にはForce Touchは今回の目玉の機能の内の一つだと思っていたので非常に残念でした。iPad Proの購入を再度考え直したくらいです。
iPad ProにForce Touchが不要だと思う理由
でも、発表後に色々出てきたニュースや、Apple公式サイトの説明を読むと、Force Touchが必ずしも必要ではないと思い始めました。
そもそも、なんでForce Touchが欲しいと思ったか?
別の記事でも書きましたが、そもそも私がForce Touchがほしいと思っていたシーンは、CCIEのテクノロジー紹介の時のトポロジに説明文を書く状況で便利かもって思ったからです。
例えば、EIGRPのQueryがどっちに流れているか?とか、DMVPNのHub/Spokeの関係は?Phase毎の通信先の違いは?とかを矢印や枠などを簡単にiPad Proの画像上に描くことで分かりやすい解説が出来るのでは?と目論んでいたのです。
イメージとしては、iPad Proが基本トポロジの図が既に描画されているホワイトボードだったら便利だな!って感じでした。
この「ホワイトボードチックな作業」は現在のiPadのお絵かきソフトでも実現できるのですが、細い均一なピクセルでの表現だとやはり味気ない。ホワイトボードに書いているように筆圧が表現できているほうが見栄えもいいし、よりリアルで読者もすんなり頭に入るのでは?と考えたのです。
で、Force Touchが思い立ったのです。これはブログに利用できるのでは?と
なので、iPad ProがForce Touch非対応と知った時は非常に残念でした。
Apple Pencilが私の要件を満たしてくれそう
ただ一方で、AppleはiPad Proと同時にApple Pencilを発表しました。発表のキーノートでは細かい説明がなかったのですが、改めてAppleのサイトでApple Pencilの説明を見ると、以下の記載がありました。
スレンダーなケースに収められた精密で正確な圧力センサーは、筆圧の強さを幅広く測定できます。慎重に配置されたセンサーが、Apple Pencilの先端がどのくらいの強さで押さえつけられているのかを正確に測定します。強めに押すと太めの線を。やさしいタッチなら、かすかな細い線を描けます。クリエイティブな効果のバラエティは、ほぼ無限。つまり、あなたの可能性も無限に広がります。
おお!まさに私が期待していた筆圧検知の機能が紹介されている!
つまり、筆圧自体はApple Pencil側で行ってiPad Proに内蔵されているPencilに対応したセンサーが強弱の線を描画してくれる訳ですね。
これだと確かにiPad Proそのものには筆圧を検知する仕組みはいらない。あくまでもPencil側とちゃんとPencilが認識した筆圧情報を連携できれば。
よく考えたら、別に筆圧検地をiPad Pro側で行うか、Pencil側で行うかはこだわる必要はありません。
この時点で、iPad ProにForce Touchが搭載されていないことは、iPad Proを購入する阻害要因ではなくなりました。
逆に、現在のForce Touchだと期待していた作業ができない可能性がある
例えば、iPhone6sとiPhone6s Plusで搭載されたForce Touch(3D Touch)は「タップ、1段階押し込む、さらに強く押し込む、という3つの操作」しかできないとの事。
これだと筆圧検知とは到底言えないレベルの検知能力で、描画のリアリティを追求できるわけではなさそうですね。
というか、そもそも「3D Touch」はユーザビリティの向上を目的としたものであり、Pencilのような描画を表現する目的ではなさそうです。
つまり、Force Touchに「ホワイトボードっぽい描画」を期待していた私の考え自体が見当違いだったと。
結論
少なくとも、私の想定した目的である「CCIEのトポロジ説明に、iPad Proをホワイトボードっぽく利用する」ことについては、Force Touchは不要であると結論付けました。むしろ、Apple Pencilは必ず購入が必要になりそうです。
追記:iPad Pro購入レビューしました!以下を参照してください!
コメント
iPhone6sを実際に使えばわかりますが、
3D Touchは3段階ではないです。
リニアです。
単にiOS9の機能として3つの強さのポイントに3つの機能を割り当ててるだけです。
センサー自体は中間の強さも感知できます。
そうなんですか?じゃあ、3D Touch自体はまだまだ将来がありそうなテクノロジーですね。
時期iPad Proにも搭載されるのかな・・・