CCIEの勉強はL2を先にすべき?L3からでもよい?

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いよいよCCIEの勉強を始めるぞ!って方の悩みの一つがこれだと思います。

CCIEのBlueprintの範囲をおおざっぱに分類すると以下の3つのカテゴリーになります。

  1. Layer2テクノロジー
  2. Layer3テクノロジー
  3. その他(IP Servicesとか)

3はとりあえず置いておいて、Layer2とLayer3のどちらを先にやれば良いの?って悩みですね。

私の考えを先に書いてしまうと「どっちでもよい」です。

理由は、殆どの場合は関連がないから

そもそも、Layer2とLayer3に大きな関連があったらOSI参照モデルでLayerを分離している意味がないですよね。

確かに、CCNPまではOSI参照モデルのコンセプトを学んだり、いわゆる基礎を固める目的の為にLayer2を先に学んだ方がよいでしょう。

しかし、CCIEレベルの勉強を始めるという事はその辺の知識は既に身に付けている事が前提です。だからどっちからでもOKです。

どっちにしろ、Layer3の勉強をする時はLayer2の接続性(VLANとかSTPとか)は保証されている事が前提のトポロジで勉強する訳ですから

逆にLayer3の勉強をする時に、Layer2の挙動が怪しいトポロジで勉強すると、Layer3に集中出来なくて勉強効率が大幅に低下してしまいます。これだけはやめましょう。

好きな方から勉強しましょう

個人的なお勧めは、これです。自分が楽しい方はどっちか考えてみて、それを先にやるんです。

ちなみに、私はLayer3の方が断然好きだからLayer3から先にやりました。というか、Layer2は好きじゃないです。

他のCCIEの方に怒られるかもしれないんですけど、今の時代にLayer2はなぁって思うのです。STPを使う環境も少なくなってきたし(普通STPなしのStackでループなし環境作ったり、Layer3のPoint-to-Pointで行く事が多くなったでしょ?)、Loop Guard関係覚えるの面倒くさいし。あああ、思い出すだけでも嫌になってきた・・・

一方、Layer3はめちゃめちゃ楽しいです。BGPとかプレフィックスのコントロールを自由自在にやってみたり、OSPFのマニアックな設定してGURU気分を味わったり、「あ!これは実務でも使えそうだな!」ってケースが多々見つかったり。

これは本当に人それぞれだと思います。

Layer3の方が環境は作りやすいかも

あと、私は以下の記事で、物理機器による自宅ラボではなくGNS3等のソフトウェアで環境を構築する事をお勧めしています。

CCIEの勉強の検証環境構築1:自宅ラボは必要か?不要です
これまで投稿したCCIEラボ検証環境構築関連の記事: CCIEの勉強用の検証環境構築2:レンタルラックメインで学習するべきか? CCIEの勉強用の検証環境構築3:Macマシンを強くお勧めします。その理由3つ 前回の...

でも、GNS3は残念ながらCCIEのBlueprintのLayer2テクノロジーを全てカバー出来るIOSをサポートしていません。また、Layer2のshowコマンド等も全て利用出来る訳ではありません。

なので、私はまずはGNS3でLayer3をマスターして、その後にLayer2をレンタルラック等で勉強しました。それでも、特に非効率な勉強の仕方をしてしまったと感じるシーンはありませんでした。

Layer2は勉強する全体の20%程度にすぎないので、レンタルラックででもそれほど費用はかからないと思います。また、それまでにLayer3をマスターしているとLayer2の勉強効率も上がると思うのでさらにお金の節約になるはずです。

Layer3を先に勉強する事による、ちょっとしたデメリット

ただ、少しだけでメリットがあります。INEのワークブックはLayer2から勉強する事を前提とした箇所がほんの少しだけあるのです。

例えば、マルチキャストセクションでIGMP Snoopingが出てきたりします。Layer2の勉強を先にしていなかったら少しだけ面食らうかもしれません。でも、そのくらいならぶっちゃけLayer2勉強の時まで後回しにしたらいいです。

結論、好きな方を先にやりましょう

まぁ、いつかは苦手な方を勉強しないといけないんですけどね。。。

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