OSPFのDR/BDRはPreemptしない?その1

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CCIEではOSPFについてかなり細かい所まで求められます。

時にはCCNPで勉強した常識が覆される事も多々あります。

例えばNetwork Typeが違うルータ同士でもネイバー張れるとかですね。

今日の記事はそんなCCNPで勉強したOSPFのDR/BDRについてです。

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CCNPまでの常識、DR/BDRはPreemptしない?

これは覚えてますか?Network Typeが「Broadcast」または「Non-Broadcast」の場合はDR/BDRをリンク間で選出します。

CCNPでは「このBR/BDRはPreemptしない」つまり、一度BR/BDRが決まれば、その関係は変更されないと学びました。

例えば、以下の構成を見てください。

GNS3 Project - Blog_OSPF_Wait 2015-07-26 20-28-23

このシンプルな構成でR1-R3のOSPFを有効にした場合、BR/BDRは誰になりますか?

簡単ですよね。

想定通り、Router-IDが大きいR3がDR、R2がBDRになりましたね。

ここで、R4もOSPFを有効にした場合、BR/BDRは変わりますか?

どうですか?DR/BDRは変わっていないです。Router-IDが大きいR4が来たにもかかわらずです。

確かに、この場合はDR/BDRはPreemptしませんね。CCNPで勉強した通りです。

面白い事をします

ここで、ちょっと特別なケースを作り出します。(Brianの受け売りですが)

まず、OSPFパケットだけを拒否するACLを作ります。

これを、R4のOSPF通信を行っているF0/0のINにだけ適用します。

つまり、R4はOSPFパケットを一切受け取れません。

しばらくすると、R4はR1-R3がダウンしたと認識します。(OSPFパケットを受け取れないので当然です)

この状態で、R1-R3とR4のOSPFの状態を見てみましょう。(R1は明らかにDROTHERなので割愛)

R2:

R3:

R4:

同じリンク上でR3とR4が共に自分自身がDRだと申告しています。

というか、R4が変なのです(OSPFの仕様上は正しいけど)。R4はリンク上で自分以外はOSPFパケットを出していないと思っているので、自分自身以外がOSPFの世界に存在していないと思っているのです。だから、自分をDRにすることしかできません。

つまり、一つのセグメントにR1-R3のOSPFの世界と、R4のOSPFの世界があるイメージと表現したらわかりやすいでしょうか。

ここで、R4のACLを解除したらどうなるでしょうか?

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なんだか、いやーな予感がしますよね。

でも、こういう実験をするのはTOZAIは大好きです!業務で鉢合わせするのはいやですけど(笑)

で、これはどうなると思いますか?

今回の記事ではここまでにさせてください。一度どうなるか考えてみてほしいです。

次回のこの記事の続きで答えを書きますね!

そもそも、何でこの記事を書いたか

OSPFはネイバーを維持する関係のパラメーターが多く、また関連も複雑です

  • Network Type
  • Hello/Dead/Waitインターバル
  • BR/BDRの関係

CCIEではそれらのかなり細かい所を求められます。パラメーターは全て深い理解を身につけているべきです。

例えば、Hello/DeadインターバルはCCNPで多少勉強したと思います。じゃあ、Waitはどうですか?

Helloは1秒以下で設定出来ますか?Helloの秒は本当に一致する必要がありますか?(CCNPでは絶対に一致する必要があると学んだはず)

CCNPでは学んだ知識がCCIEでは覆る事があります。それは決してCCNPで嘘をついているというわけではないんです。

OSPFは本当の仕様レベルで挙動を説明するととても複雑なので、例外を一つ一つCCNPで説明出来ないだけです。

逆に、CCIEではそういう仕様レベルでの質問が出る可能性もあります。今回の例もそのうちの一つです。

なので、その辺のさわりを感じてほしかったんです。

OSPFの書籍紹介の記事でも説明しましたが、Official Guide Vol1のOSPFセクションはOSPFの仕様を理解する上で非常に参考になります。まだ購入していない方、小手先の勉強でCCIE合格は無理です。必要な書籍は購入して、しっかり体系だった勉強をしましょう。勉強に重要な書籍をケチって回り道をしても、ラボ試験にFailしたら結局時間と費用を無駄にします。

必要な書籍は、買いましょう。

勉強を再会する方へ
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