CCIEの勉強用の検証環境構築3:Macマシンを強くお勧めします。その理由3つ

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これまで投稿したCCIEラボ検証環境構築関連の記事:

上記の投稿で、パソコンによるGNS3エミューレータの検証環境が

  • 最も時間を有効に使用することができ
  • 最もストレスなく
  • 最も隙間時間を有効に活用出来る

ことを説明しました。

では、どのパソコンを選ぶべきか?

私はMac Book Airをお勧めします。別にMBAじゃなくても勿論構わないのですが、CCIEのラボ学習に限って言えば、WindowsよりもMacの方が優位性が高い理由があります。

ちなみに、私はMac信者ではありません。仕事では普通にWindowsを使用しています。ただ、CCIEラボ対策をする上ではMacの使用が一番理にかなっているのです。

Macがよい理由1: ターミナルソフト「iterm2」が神

これ、私がCCIE検証でMacを選んだ一番の理由です。

CCIEの検証を行う際に使用するソフトは何でしょうか?もちろん、主はターミナルソフトですよね。ターミナルソフトはCCIEラボの検証を行う上での、いわば相棒みたいなものです。これからの長い戦い、毎日の検証で常に触れ合っているものです。慎重に選ぶべきです。

Windowsで有名なターミナルソフトは「putty」と「teraterm」でしょう。Windowsの場合、GNS3はデフォルトでputtyを使用します(GNS3導入時にputtyもインストールされます)。例えば、GNS3でルーターを起動した場合、そのルータアイコンをダブルクリックするとデフォルトでputtyの画面が表示され、ルータを操作することが出来ます。

puttyやteratermでも、GNS3を使用し始めたばかりだと特に不便を感じないのですが、少し検証を続けていると「ある」機能が不足していることに気づくはずです。

その機能とは「同時に複数のターミナルに同じコマンドを送信する機能」です。

例えば、INEのワークブックVol1のトポロジは合計10台のルーターを起動することが前提の構成です。以下の様に、全ルーターにて同じコマンドを同時に実行したいタイミングがあるでしょう。

  • 全ルータの起動直後にsh ip int briしたい
  • 全ルーターにrouter ospf 1; net 0.0.0.0 255.255.255.255 area 0やって、とりあえずconnectivityは確保したい
  • 全ルータのG1/0をno shutしたい

これが出来ると事前準備等の時間を大幅に短縮することが出来ます。毎回毎回毎回毎回同じ事をする事前準備が極端に減るので、ストレスも減ります。結果、本来学習する予定の検証内容に集中することが出来る訳です。

Windowsで全ターミナルウインドウに同時にコマンドを投げれるソフトで代表的なのが「SecureCRT」でしょう。

SecureCRT

でも、SecureCRTはお金がかかります。確か1万円程度だったでしょうか。

実はMacでは「iterm2」というターミナルソフトを無料でダウンロード・インストールすることが出来ます。このソフトは非常に優秀で「各コンソールウィンドウのタブ表示」や、上記の「各コンソールへの一括コマンド送信」が可能です。

全ての操作はキーボードのショートカットで行えるため、さらに学習効率が上がります。このターミナルソフトだけでもMacを使用する価値があると思います。

Macがよい理由2: シェルでターミナルの起動を自動化できる

GNS3を使用して、実際の検証を始める為に必要な準備はどのような作業があるか考えてみましょう。

  1. GNS3を起動し、各ルータのconfigをロードする
  2. 各ルータをダブルクリックし、コンソールを起動する
  3. 見やすいようにコンソールのウインドウ幅や配置を調整する
  4. (私だけ?)起動直後は各インターフェースがダウンしているので、手動でno shutする
    →これは前述のiterm2で対応可能。

これを毎回Workbookの検証シナリオ毎に行います。もちろん、シナリオをやり直す時も同様です。

この作業時間は、本来行いたい学習とは関係ない作業時間であり、いわば無駄時間です。こういう無駄時間が増える程、ストレスも溜まりモチベーションも下がります。

MacはBSD Unixベースの流れを引き継いでいるため、殆どの作業をシェルスクリプトで自動化出来ます。上記の2,3については事前にシェル化しておき、リロードの毎にそのシェルを実行(事前にランチャーに登録しておいたシェルのボタン押すだけ)でよいのです。便利ですよね?

恐らくWindowsでもバッチで対応出来ることは多々あると思いますが、やはりMacの方が柔軟に自動化操作が出来ると思います。

また、やむを得ずINEのレンタルラックを使用する際にも、時間がかかる各機器へのログイン作業をシェルで簡略化することも可能です。

ちなみに、私が使用した「ルータの全コンソール自動起動」と「INEのラックレンタル全コンソール自動起動」スクリプトは要望が多ければ配信可能です。

Macがよい理由3:見た目がかっこいい

なんとなく(笑)

では、どのMacがいいの?

iterm2もシェルも要するにMacのソフトなので、ハードは基本何でもいいです。

ただ、気分転換に外に持ち歩きたい場合はノートパソコンの方が良いでしょう。

また、GNS3は意外とメモリを食うのでそれなりにメモリを搭載するべきです。

GNS3を使用する為のパソコンの選定に最も重要な性能要素はSSDを搭載いるか否かです。GNS3のルーターリロード・コンフィグ再読み込みはかなりのDisk I/Oが求められます。

ちなみに私のMac Book Air mid 2013モデルだと、GNS3起動から実際にルーターの操作が出来るまでにかかる時間はおよそ1分から2分です。この時間が地味に効いてくる訳です。

繰り返しますが、短時間で確実に品質の高いCCIEの勉強を行いたいならば、投資を惜しんではいけません。ただ、無駄な投資は、無駄です。自宅ラボで買う予定のN/W機材代、レンタルラックの費用を高性能なノートパソコンに割り振るべきと言っているだけです。

コメント

  1. こび より:

    購入されたMacなのですが、CPUとメモリは何を積んだものを購入されたのでしょうか?

  2. kajinya より:

    いつもブログ読ませていただいております。
    よければ教えていただきたいのですが、、、
    CCIE_TOZAI様は実機CatSWとGns3を接続ってされましたか?
    MacでGns3のcloudの設定をしてもLANアダプターを読み込んでくれなくて困っております。
    使用しているLANアダプターはBUFFALOのLUA3-U2-ATXというものです。
    CCIE_TOZAI様がご使用になられたLANアダプターやcloudの設定方法など教えていただければ幸いです。。。

    • CCIE_TOZAI より:

      ブログを読んで下さってありがとうございます。
      明けましておめでとうございます。

      申し訳ないのですが、実際のOSXでのGNS3 Cloud設定は行っておりません。

      • kajinya より:

        あけましておめでとうございます。
        早速のお返事ありがとうございます。
        なるほど、ということはGNS3の中で仮想SWを作って検証されていたということですね!
        INEのフルスケールラボ学習の際どうしていたのだろうと疑問に思いご質問させていただきました。ありがとうございます!
        今年もブログの更新たのしみにしております!!

  3. 澤和希 より:

    ブログ読ませていただきました。
    「ルータの全コンソール自動起動」のスクリプトにとても興味があります。
    ご提供頂くことはできますか。

    • CCIE_TOZAI より:

      ごめんなさい、この頃と今だとエミュレーターのバージョンも全然変わっていてスクリプトも古くなっているため想定通りに自動化されない可能性があります。
      作り直したほうがいいですね。

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