(DeFi) TombForkは死んだので、これまでの振り返り

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最近は仕事が忙しく、ブログを書く時間も殆どありませんでした・・・

さて、タイトルの通りです。今年前半からDeFiの世界で脚光を浴びていたTomb Forkについてです。

Tomb Forkの時代は終わりました。

今年の春は盛り上がっていたのに・・・

Tomb FinanceのSolidityコードとFrontendのコードがGitに公開されたことにより、誰でも簡単にTomb Forkのプロジェクトを作ることができるようになりました。これが、今年の春頃だったと認識しています。

Tomb Forkレベルのプロジェクトをゼロから作り出すのは、それなりに大変です。

  • スマートコンラクトを実装するSolidityエンジニア
  • フロントエンドを実装するWebエンジニア
  • フロントエンドの見栄えを良くするデザイナー

最低でも上記の3つの技術を理解しているエンジニアグループが必要でした。

しかし、Gitにソースが公開されたことにより、多少Solidity/Webを理解しているエンジニア&デザイナーがいれば簡単にプロジェクトを作れるように。スマートコンラクトはgit cloneした後に少しだけ修正してチェーンにデプロイ&Validateすれば良い。フロントエンドもgit cloneして、設定ファイルを少しいじって、VercelやNetlifyなどのサーバーレスにデプロイしておしまい。

Tomb Forkが死んだ今だから言えますが、私自身も試しにTombForkプロジェクトを何度か作ってみていました。慣れたら半日もかからない作業です。

その結果、TombForkが乱立する事態になったのが、今年の3月くらいだった記憶があります。

TombForkのカニバリズム

議論が分かれるかもしれませんが、TombForkはPonzi Schemeだと思っています。

無からお金は生まれません。Tomb ForkはFarmingやBoardRoomで収益を上げるシステムですが、結局は物事を複雑にしているだけで、紐解けばシンプルです。

誰かが勝てば、誰かが負ける。

この辺は暇があったら別の記事で詳細を書こうと思いますが、誰もが儲かるシステムなんて存在しません。Tomb Forkも同様です。

勝者に偏りが出たら、敗者は利用しなくなるので、TombForkのプロジェクト自体が衰退します。

衰退を防ぐ唯一の方法は「新規利用者を継続的に獲得する」しかありません。

しかし、DeFi全体でも利用者はそれほど多くありません。少ない利用者をいかに取り込むかがキーになったのです。

上述の通り、Tomb Forkのプロジェクトを作るのが簡単になったので、プロジェクトが乱立しました。その結果、新規利用者の取り合いになったのです。

Hamster FinanceやHive Financeがあった頃が一番楽しかった。あの頃はコミュニティーの発言も活発で、資金が数倍になるのも夢じゃなかった。Murica FinanceのBrandonが偉そうにしていたり、物語としても面白かった時代です。

で、悪いことを考える人が増えてきました。Tomb Forkが簡単に作れることを利用して、悪意あるコードをスマートコンラクトに入れて、プレイヤーの資金を奪ったりし始めました。結果として、私が知っているTomb Forkの半分ほどがScamプロジェクトでした。

その辺からTomb Forkの利用者が激減していき、現在に至ったと考えています。

思えばBee FinanceでSameerがラグった時がFall Downの始まりだったと思います。わかる人にはわかると思う。

今は基本的に儲からないと思った方が良い

上述の通り、Tomb Forkは「新規参入者が活発」でないと成り立たないシステムです。私が調べた限り、今年の春から比べると全体のTVLは1/10以下になっています。なので、原則として儲かりません。その辺のロジックは時間ができたら別記事で説明します。

あと、DeFiで生き残るには直コンは必須技だと思いました。直コンについては、私が尊敬するみかんさんの講座が非常に参考になります。

DeFiの世界は物凄い勢いで動いています。シンプルなファーミングDEXからOlympus Fork、Tomb Fork、Nodeなど、新しいメカニズムがどんどん生まれています。

次はどんなワクワクするプロジェクトが生まれるのか、非常に楽しみです。

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