INEのAll Access Proメンバーシップ(AAP Pro)にお金を使うのはやめましょう。

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CCIEのワークブックや学習動画で有名なINE.comが「All Access Pro」というメンバープランの販売を開始しました。

個人的には、CCIE(特にR&Sから開始する方)にとってはデメリットしかないプランだと感じています。

今回はその理由を説明します。

そもそも、All Access PassとAll Access Pass Proの違いは?

INE.comにはAll Access Pass(以降、AAP)というプランがあります。

このプランは、月会費がかかりますが、以下の特典があります。(日本人にとって有益な特典のみ記載)

  1. INEの学習ビデオを無制限でストリーミングで見ることが出来る
  2. オンライン研修に参加することが出来る

特に1は非常に嬉しい内容です。INE.comの学習動画はそれなりの値段がするので、全て購入するとどうしても出費が多くなってしまいます。(私はひたすら買いましたけど)

 

一方、今回INEが発表したAll Access Pass Pro(以降、AAP Pro)は通常のAAPの特典に加えて以下が付与されます。

  • メンバーの期間中は全CCIEトラックのワークブックが無制限で参照可能

値段は以下の通り

  • AAP:初月49ドル。次月から99ドル。
  • AAP Pro:所月69ドル。次月から119ドル。

つまり、AAP Proの方が20ドル高価ですね。

何故AAP Proを推奨しないか?

AAP Proのメンバー加入中は全CCIEトラックのワークブックが無制限で参照可能。この特典は一見素晴らしいメリットに感じます。

でも、冷静に考えると、本当にこの特典はそれ程価値があるものでしょうか。

そもそも、「全トラックのワークブック」って必要?

まず、CCIEにチャレンジする殆どの人が、複数CCIEトラックを同時に勉強することなど、ありえません。なので、「全CCIEトラックのワークブック」にそこまで価値を見いだせるとは思いません。

別の記事でも話しましたが、技術書はコレクションしても意味がありません。自己満で終わるだけです。

ワークブックはメンバー期間中しか参照できない

逆に言うと、AAP Proのメンバーシップを解約すると、同時にワークブックも利用できなくなってしまいます。これは致命的です。

学習動画が必要なのは、CCIEの勉強を開始した初期段階の各テクノロジーの基礎を身につける時期です。

ワークブックが必要になるのは、基礎を身につけたあとです。

初期段階からWorkbookが必要になるまでAAP Proメンバーに加入するのはどう考えても無駄な費用です。

また、ワークブックを使用した勉強がいつ終わるかの見積もりは非常に困難です。仮にラボ試験にFailしたらさらに時間がかかります。ワークブックはラボ試験に必須なので、AAP Proのランニングコストがどんどん積み上がってきてしまいます。(2か月目以降の費用が高額なのも見過ごせないポイントです)

結論:AAP Pro加入はやめましょう

ある意味、INEが作った罠のようにも思えます。INEからすると、CCIEの勉強に時間をかければかけるほど収入が増えるわけですから・・

AAP Proにかける予算があれば、私が紹介している書籍を揃えて、基礎をしっかり固めてWorkbookを購入するべきです。

INE.comの学習動画を試してみたい、Workbookの品質を確かめたいという方は、試しにAAP Proを1か月だけ加入してみるのは良いかもしれません。

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