OSPFのDR/BDR選出はエリア毎じゃないです。サブネット毎です。

この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

OSPFのDR/BDR選出の話です。主にCCNA/CCNPチャレンジャーの方対象です。

CCIEチャレンジャーは復習程度に参照してください。「俺にもそんな時代あったなぁ」って感じる人もいるかも。

OSPFの勉強したての時は、用語を覚えるのが大変・・・

CCNAチャレンジャーの方、OSPFの勉強、大変ですよね。。

私がCCNAの受験を試みていた時の一つの壁がOSPFでした。

その理由の一つに、覚えないといけない専門用語が非常に多いことが挙げられます。EIGRPと比べても圧倒的に多いですよね。

CCNAを目指している方でも「ネットワークタイプ、Neighbor、Adjacency・・・」とかなりの用語を覚えないといけません。

それに加え、CCNPだと「マルチエリア、スタブ関係、LSAタイプ」とか、いっぱいありすぎて頭がおかしくなってしまいます。

特に、DR/BDRの選出範囲は勘違いする場合が多い

で、CCNA勉強中に特に混乱するのが、DR/BDRの存在だと思います。

CCIEになってから、ネットワークの勉強を志す方に多数お会いする機会が出来たのですが、やはりこのDR/BDRについて勘違いしてらっしゃる方が多いです。

DR/BDRはエリア毎に存在する、という勘違いです。

DR/BDRの選出はサブネット毎です

DR/BDRはエリア毎に存在するわけではありません。DR/BDRの選出はサブネット毎です。(厳密には、OSPFのDR/BDR選出範囲はお互いが理解しているリンクごとなのですが、細かい話は置いといてサブネット毎と考えていただいて問題ありません)

そのサブネットのインターフェースに指定したネットワークタイプが「Broadcast」・「Non-Broadcast」の場合に、DR/BDRの選出が行われます。

※ループバックは?とか細かいことは色々ありますが、とりあえずこの記事では概要の説明です

つまり、場合によっては、1エリア内に複数のDR/BDRが存在することも、もちろんあります。

例えば以前紹介した以下のトポロジで全てOSPFのArea0に設定したとします。(話をややこしくしたくないので、DMVPNはナシ、INETもOSPFに参加するものとする)

topology1_simple

上記全てに「network 0.0.0.0 255.255.255.255 area0」とかしてArea0に入れた場合、以下の箇所でDR/BDRが選出されます。(とりあえず全インターフェースのネットワークタイプがBroadcastとなっていると想定する)

  • R11-R1間
  • R21-R2間
  • R31-R3間
  • R1-INET間
  • R2-INET間
  • R3-INET間

理解いただけましたでしょうか?

なので、例えば「このエリアのDR/BDRは?」という質問はナンセンスですよね。そもそもDR/BDRはエリアに属するものではありませんので。

コメント

タイトルとURLをコピーしました