年末はQOSの復習ばっかりしてました

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遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年もこのブログをよろしくお願いします。

年末・年始、みなさんはどんな感じですごしていましたか?

私はブログ書くのも忘れて家族で実家に帰ったりしてまったりしていました。

で、新幹線の移動中や子供が寝た後とかにQOSの復習をしていました。めちゃめちゃ楽しかったです。

QOSはCCIEの勉強の中で一番めんどい

と個人的に思っています。少なくともそう思っていました。

なんというか、自分からアグレッシブに勉強するモチベーションを保つのが難しいんですよね。特に今まで一度もQOSの勉強をしたことがなくて、初めてQOSに触れるタイミングが一番モチベーションの持続に苦労します。

L2とかL3のテクノロジーについてはこれまでの業務を通してそれなりに知っている事も多かったので、それを深掘りするイメージで知識が積み重なっている感覚があって楽しかったのですが、QOSって「何から始めるのが正解かわからない」とか「勉強しても本当に身についているかわからない」って状況が何度もあって、とっつきにくい存在になっていました。

L3だったら一般的に使うIGP(OSPF/EIGRP/RIPv2)とBGPをそれなりに理解したらとりあえずOKみたいな目標を持つことが出来ますが、じゃあQOSは?というと初めはなかなか分からない。漠然としてしまいます。

結局INEビデオ、QOS Exam Cert Guideが最強

以前の記事で、私がCCIEの勉強を踏まえて最も効率出来だと感じたQOS勉強方法を紹介しました。

CCIE最短勉強手順:QOS編
別記事でCCIEのQOSセクションを攻略する為の書籍を紹介しました。 QOSセクションは他のCCIE Blueprintの範囲と比較して、勉強の仕方に悩む人が多いセクションです。 まず、日本語の教材が極めて少ない。私が知...

今回も初心に帰って、この両方をやってみました。イメージとしては、新幹線に乗ったり駅まで歩いている時はINEのAnthonyのQOSビデオをBluetoothヘッドセットで聞いて、実家で家族がゆっくりしている時間を利用してQOS Exam Cert Guideを初めから読み直しました。

結論としては、やはりこの2つを何度も読み直す(見直す)ことがQOSの理解の近道だと思いました。

1点補足すると、QOS初心者の方はAnthonyのQOSビデオを先に見たほうが良いかもしれません。これを見ると少なくとも以下が体系だって頭に入ると思います。

  • そもそもQOSってなにするもの?(ネットワークの帯域不足、遅延、ジッタなどの負の要素)
  • IP Precedence DSCPってなに?
  • Queueってそもそも、なに?

上みたいな内容って、QOSを学び始めた人にとってはゲンナリするトピックのはずです。でも、Anthonyのビデオをみると、非常にわかりやすく解説してくれています。

特に、QOS Exam Cert Guideは必須!

INEのビデオを購入する予算を別の教材に使いたい人は、少なくともQOS Exam Cert Guideは購入してマスターするべきです。この書籍を読むと同じく上の疑問などはすんなり頭に入るはずです。

私は、CCIEの勉強を開始した時「Queueっていっぱいあるから全然頭にはいらないよ・・・PQ/CQ/WFQ/CBWFQ/LLQとか、多すぎ!」とか「で、実際は何を使うのが正しいのさ!」とか、コンセプトの理解で非常に苦しみました。

「そもそもShaping/Policingって帯域制御かけるんだよね?Queingも制御かけるって意味では同じじゃないの?」この程度の知識でした。

QOS Exam Cert Guideには分かりやすく上記の解説が書いています。例えば

  • 輻輳時の帯域を確保したいのであればCBWFQを使うのが一般的(例えば、HTTPの通信は64kの帯域確保したいとか)
  • 輻輳時も必ず音声パケットを優先するのであればLLQを使うべき
  • PQとかCQは最近ではほとんど使わない

とかです。LLQも結局はCBWFQの付随Queueだとか、その辺のコンセプトも「図を多用して」説明されています。

さらに、各機能をCisco IOSで実現する方法もコンフィグの例をまじえて細かく説明がされているので、実機で学んだような感覚を身につけることが出来ます(設定した後のshowコマンドも大変豊富に記載されています)

IP PrecedenceやDSCPについてもハマりそうな箇所を重点的に説明されています。例えば、DSCPのEFは101110ですよね。最後が110ということは、DSCP的に言うと「輻輳時に最もdrop probabilityが高い(厳密には11)」訳ですが、EFの場合はそんなところ関係なしに「もっとも重要なデータ」と位置付けるとか。

なんで、LLQとCBWFQのキューと併用してもLLQが回線を独占する状況にならないか(LLQは設定した値でポリシングするから)とか、DSCPのdrop probabilityをしっかりマーキングしていたらWREDのデフォルト設定でもそれなりに有効だとか、書きだすときりがありません。

ちなみに、この書籍ですがかなりページ数が多いです。ページ数は多いのですが、その半分くらいは問題集ページだったり、チャプターのサマリーだったり、コンフィグだったりします。つまり、コンセプトを学ぶ箇所は全体の半分くらいで、残りの半分は、コンセプトのページで得た知識を確実なものにするための復習用になっています。なので、ページ数をみて身構える必要はありません。

とは言っても、ハードコピー版を買うとめちゃめちゃ重いので、Kindle版を強くお勧めします。私はKindle版を買いました。Kindleでないと、数キロある本を新幹線に持ち込むなど無謀なことは出来ず、結局は家の本棚のオブジェになっているでしょう。Kindle版だと半額程度ですし。

 

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